新機能紹介シリーズ Tableau 2020.4
2020年12月14日にTableau2020.4バージョンがリリースされました。
今回はいくつか目玉になるような機能追加があります。特に、Tableau Server/Online上でTableau Prep Builderが動作することになったのが一番のポイントです。それ以外では、マップ機能が大幅にアップデートされています。
詳細について紹介していきます。
バージョンアップ概要
機能概要 | 対応ソフトウェア |
---|---|
マップでの複数のマークレイヤーのサポート | Desktop, Server, Online |
Redshift 空間データのサポート | Desktop, Server, Online |
予測モデリング関数の強化 | Desktop, Server, Online |
日付軸の延長 | Desktop, Server, Online |
計算のブロックコメント | Desktop |
動的パラメーターの改善 | Desktop, Server, Online |
Salesforce コネクタ API の更新 | Desktop |
Datorama コネクタ | Desktop |
Snowflake OAuth の機能強化 | Desktop, Server, Prep |
Tableau Server でのオフラインマップのサポート | Server |
Linux 版 Tableau Server の Resource Monitoring Tool | Server |
Web 作成機能の拡張 | Server, Online |
カスタムビューのタブ | Server, Online |
「データに聞く」機能の強化 | Server, Online |
Tableau Server Management (TSM) の機能強化 | Server |
Tableau Server の Azure 外部リポジトリ | Server |
Tableau Server の Azure Key Vault 対応 | Server |
Tableau Server での複数キーのライセンス認証 | Server |
Tableau Online の分析拡張機能 | Online |
ブラウザの Tableau Prep Builder | Prep |
Tableau Prep の空間データサポート | Prep |
Tableau Catalog とメトリクスの統合 | Catalog |
メトリクスのデータ品質に関する警告 | Catalog |
重複した外部アセットのマージ | Catalog |
主要追加機能紹介
今回の目玉機能を3つ紹介します。
ブラウザの Tableau Prep Builder( Prep )
Prep Builderにて、Tableau Server/Online上のWEBブラウザにてフロー作成ができるようになりました。
特に追加オプションなどではありませんが、もちろんCreatorライセンスの権限が必要です。フローの実行は可能ですが、フロー実行の自動化(スケジューラ)を行うためにはData Managementアドオンが必要になります。
マップでの複数のマークレイヤーのサポート(Desktop/Server/Online)
マップに無制限にレイヤーを追加できるようになりました。
レイヤーを追加する際は、空間オブジェクトをマップにドラッグ&ドロップする際に、左上に出現する「追加マークレイヤー」にドロップすると、レイヤが追加されます。
関連リンク:Create Geographic Layers for Maps fa-share-square-o
予測モデリング関数の強化(Desktop/Server/Online)
2020.3で登場した予測モデリング関数が機能強化され、2つの新しいモデルが追加され、さらに予測範囲を変えられるようになりました。
下図のオレンジのラインが予測された値です。
これまでは線形回帰のみでしたが、線形回帰、正則化された線形回帰、ガウス過程回帰の3つが使えるようになりました。どのモデルを選ぶかは、データ次第ですが、Helpに基準が記載されていますので、そちらを参考にしてください。
関連リンク:Choosing a Predictive Model fa-share-square-o
※Tableau 2020.4.0時点の情報です