
【ThoughtSpot】アップデート情報(2026/11 - 26.11.0.cl)
ThoughtSpot Cloud 26.11.0.clのアップデート情報をご紹介します。今回は「Spotter on Liveboards」のGAを筆頭に、SpotterがLiveboardの文脈を理解して分析を進められるようになるなど、Spotter関連の強化が中心のリリースとなっています。
なお、このページは随時アップデートされる可能性がありますのでご了承ください。
機能の削除・非推奨(Deprecations / Removals)について
26.11.0.clで新たに削除される機能はありませんが、以下の予定・変更点はチェックしてください。
- IAMv1(Identity and Access Management):26.12.0.cl(2026年12月)で非推奨となり、2026年12月末で削除予定です。まだIAMv2へ移行していない場合は、早めの移行が強く推奨されています。
- RBACのデフォルト有効化:26.11.0.cl以降に新規作成されるクラスターでは、ロールベースのアクセス制御(RBAC)が既定で有効になります(既存クラスターへの影響はありません)。
詳細は公式のDeprecated and removed features をご確認ください。
機能一覧表(カテゴリ別)
GAもしくは機能強化 (GA / Enhancements)
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| LiveboardでのSpotter (Spotter on Liveboards) |
LiveboardのSpotterに新しいモードが追加されました。このサイドパネルのSpotterは、現在のライブボードのフィルターなどを読み取り、会話をスタートできるようになりました。 |
| Spotter on Liveboardsの管理パネル変更 (Admin panel changes for Spotter on Liveboards) |
管理画面から、全社レベルでSpotter on Liveboardsの新旧UI体験をトグル操作で切り替えられるようになりました。 |
| Spotterチャットの検索 (Search your Spotter chats) |
Spotterのサイドバーや上部ナビゲーションバーから、過去のSpotterチャット履歴を検索してスムーズに再開できるようになりました。 |
| Spotter Vizのインサイトタイル(SpotterViz insight tiles) | ライブボードで使える「インサイトタイル」がGAになりました。ライブボードを読み取り、分析結果をタイル上に表現します。過去記事を参照ください。 |
| SpotterVizでのファイルアップロード (SpotterViz file upload) |
Tableauワークブック(.twb, .twbx)や画像・PDFファイルをSpotterVizにアップロードし、その内容に基づいたLiveboard作成をAIに指示できるようになりました。 |
| Spotter 3でのスケジュール設定 (Spotter 3 scheduling) |
チャット内で「毎月曜日にこの回答の更新を送信して」と指示するだけで、回答の定期アップデートメールを設定できるようになりました。 |
| パーソナライズされたLiveboardビューの移植性向上 (Improve portability of personalized Liveboard views) |
開発から本番環境への移行時などに、Smart Merge TMLインポートや所有者メタデータを活用してユーザー固有のカスタマイズビューを保持・移管できるようになりました。 |
| 失敗したスケジュールジョブのメール通知 (Emails for failed schedule jobs) |
スケジュール配信が失敗した際、Liveboardスケジュールの作成者へ自動的に不具合の通知メールが届くようになりました。 |
| Spotterのモニタリング (Monitoring for Spotter) |
管理者がSpotterの使用状況メトリクスを可視化したり、組織内のすべてのSpotterチャット履歴・ツール呼び出しログを確認できるようになりました。 |
| Spotterベンチマークプラットフォーム (Spotter benchmark platform) |
特定のクエリに対するSpotterの応答の遅延と精度を評価するためのプラットフォームにアクセスできるようになりました。ベンチマークタブでは、過去のクエリ実行の概要を確認したり、独自のサンプルクエリを作成してテキストまたはSQLで正しい回答を指定したり、特定のクエリを実行したり、選択したクエリ実行の結果を比較したりできます。 |
| モデル内のLiveboardからのメモリ生成(Generate memory from Liveboards in Model) | モデルのSpotter最適化タブから、Liveboardをソースとした記憶(メモリ)の生成状態を一覧・管理できるようになりました。 |
| クラウドデータウェアハウス向けライトバック (Writeback for cloud data warehouse) |
ThoughtSpot上で作成・編集した入力テーブルのデータを、接続されたクラウドデータウェアハウス(CDW)へ直接保存・反映できる機能が一般提供されました。 |
| モデリング済みデータソースのデータキャッシュ (Data Cache for modeled sources) |
頻繁に照会されるデータをThoughtSpot管理ストレージへキャッシュし、クエリ応答時間の短縮とDWHの計算コスト削減を実現します。 |
| テーブルおよびビューのパブリッシュ (Publishing tables and views) |
これまでモデルで使えたパブリッシュ(Org間公開)の仕組みが、テーブルとビューでも使えるようになりました。 |
| RBACのデフォルト有効化(Default enablement of RBAC) | ThoughtSpot Cloud 26.11.0.cl以降、すべての新規ThoughtSpot Cloudクラスタでロールベースアクセス制御(RBAC)がデフォルトで有効になります。既存のクラスタには影響はありません。 |
| WebURLでのオブジェクトID対応 (Web URL support for Object ID) | システム生成のGUIDではなく、人が読みやすいカスタムのオブジェクトIDをURLに使えるようになりました。既存のGUIDベースURLも引き続き使えます。 |
| Org削除時のクエリ処理改善 (Handling queries post Org deletion) |
組織(Org)が削除された際、バックグラウンドで動いている定期ジョブやインデックス更新などのDWHクエリを即座に停止し、無駄なコスト発生を防ぎます。 |
| 折れ線グラフでの未来日付の区別表示 (Distinct visual styling for future dates in line charts) | 新しいチャートライブラリの折れ線グラフで、未来日付の区間を破線・点線で表示できるようになりました。 |
| 新チャートでのカスタムCSSルール (Custom CSS rules for new charts) | 埋め込み利用時、Visual Embed SDKのCSSルール上書きが新しいチャートライブラリのチャートにも適用できるようになりました。 |
| MySQLドライバーのアップグレード (MySQL driver upgrade) |
MySQLドライバーがバージョン 8.4.0 にアップグレードされました。 |
| Snowflakeドライバーのアップグレード (Snowflake driver upgrade) |
Snowflakeドライバーがバージョン 4.3.2 にアップグレードされました。 |
アーリーアクセス (Early Access)
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| モデル保存時のAI Context自動生成(AI Context generation on Model save) | 手動作成・SpotterModel作成を問わず、モデルを保存したタイミングでAI Contextが自動生成されるようになりました。 |
| dbt MetricFlow統合 - Google BigQueryおよびAmazon Redshift対応(dbt MetricFlow integration - Google BigQuery and Amazon Redshift support) | dbt MetricFlowとの統合において、対応バックエンドCDWにGoogle BigQueryとAmazon Redshiftが追加されました。 |
| Snowflake Semantic View統合の強化(Snowflake Semantic View integration) | 再同期時にカスタム設定(説明、カスタムカレンダー、Spotter最適化等)が保持されるようになり、フィルター付きメジャーや階層構造の同期対応が拡張されました。 |
ベータ (Beta)
| タイトル | 概要 |
|---|---|
| Spreadsheet向けライトバック (Writeback for Spreadsheet) |
Spreadsheet(スプレッドシート)ビューにおいて入力テーブルを作成し、データを追加・編集してDWHへ保存する機能がベータ版として追加されました。 |
機能詳細(主要機能の深掘り)
Liveboard上のSpotter (Spotter on Liveboards)
ライブボードにおける新しいSpotterのUIはこちらです。左端にSpotterのチャット画面が出るようになりました。

これにより、ライブボードの画面にて、フィルタなどかかっている状態そのままでSpotterがすぐに答えてくれます。ドキュメントによると、以下のようなことが可能になっています。
- 文脈(コンテキスト)の自動継承Liveboardに適用されているフィルター、表示中のタブ、指定した期間などの条件をSpotterが自動的に理解します。ユーザーが改めて条件を指示し直す必要はありません。
- 一連の対話を1つのコンテキストで統合「要因分析を行う」「予測モデルを立てる」「結果をグラフ化する」といった複数ステップの分析作業も、LiveboardとSpotterを行き来することなく1つのチャットの流れの中で完結できます。
ダッシュボードの閲覧から深掘り分析への移行が非常にシームレスになり、日常的なデータ探索がぐっと快適になります!
Spotter on Liveboardsの管理パネル変更(Admin panel changes for Spotter on Liveboards)
管理画面にて、Spotter ライブボードでのエクスペリエンスを切り替え可能になります(一つ上の機能のオン・オフ)。
管理設定 > アプリ設定 > ThoughtSpot AI > Spotter3ライブボード体験を選択 にて「ライブボードサイドパネル(新)」を選択できるようになっています。

これを切り替える際は、しばらく時間がかかるようなので、ユーザーの方が使っていない時間を狙って変更してください。
Spotterチャットの検索(Search your Spotter chats)
Spotterのチャットの履歴を検索できるようになりました。

例えば、検索キーワードに「データ」と入れれば、該当するチャット履歴が出現します。

Spotter Vizのインサイトタイル(SpotterViz insight tiles)
Spotter Vizのインサイトタイル、と記載がありますが、正確にはライブボードにインサイトタイルを追加する機能となっています。追加するのは、Spotter Vizの画面で追加できるということですね。インサイトタイルは、AIがライブボード内のチャートを読み込み、インサイトを教えてくれる機能です。
詳細は、以前の記事をごらんください。
SpotterVizでのファイルアップロード (SpotterViz file upload)
AIを活用してLiveboardを自動生成する「SpotterViz」に、ファイルのアップロード機能が追加されました。
- 多様なファイル形式に対応
Tableauのワークブックファイル(
.twb,.twbx)をはじめ、画像ファイル(.png,.jpg,.pdfなど)を直接アップロードできます。
- 指示を与えるだけでLiveboard化「このTableauダッシュボードと同じレイアウトでLiveboardを作成して」「このPDF資料のグラフ構成を再現して」といったプロンプトを添えるだけで、SpotterVizが構成を読み取り、最適なLiveboardを構築してくれます。
他ツールからの移行時や、手元のイメージ資料をベースにダッシュボードを作成したいときに大活躍する機能です。
新規ライブボードを作成しようとすると、SpotterVizが出てきます。ここでプラスボタンがチャットに現れるようになりました。

これをクリックすると、ファイルを追加し、それをもとにダッシュボードが構築されます。詳細は別途ご紹介します。
Spotter 3でのスケジュール設定(Spotter 3 scheduling)
「毎週月曜日にこの回答の更新情報を送ってください」とお願いするだけで定期的にメールもしくはSlackで更新情報を送るのですが、機能の有効化はサポートに依頼する必要があります。
パーソナライズされたLiveboardビューの移植性向上(Improve portability of personalized Liveboard views)
TMLにパーソナライズドビューが含まれ、インポート時に反映されるようになりました。
パーソナライズドビューは、フィルタの状態を各個人ごとに保存できる機能です。このフィルタの状態は全体にも公開が可能となっています。

失敗したスケジュールジョブのメール通知(Emails for failed schedule jobs)
スケジュールが失敗すると、以下のような通知メールが来るようになりました。送信先は、ライブボードスケジュールの作成者となります。

Spotterのモニタリング(Monitoring for Spotter)
管理者向け機能です。これは、組織内の任意のSpotterチャットを確認できる機能です。
Spotter関連の機能は、Spotterの画面に集約されています。本機能を使う場合、まずSpotterを開き、左下のメニューの「設定」をクリックします。メニューがポップアップするので、ここで「すべてのチャットを監視」をクリックします。

詳細はドキュメント をご確認ください。なお、この機能はサポートに連絡して有効化してもらう必要があります。
Spotterベンチマークプラットフォーム(Spotter benchmark platform)
こちらも管理者向けの機能です。これは、特定のクエリに対するSpotterの応答の遅延と精度を評価するための機能です。この機能にアクセスする場合、Spotterの画面の左下の設定メニューから「ベンチマーク」をクリックします。

詳細はドキュメント をご確認ください。
モデル内のLiveboardからのメモリ生成(Generate memory from Liveboards in Model)
タイトルが非常にわかりにくくなってしまっていますが、モデルの「Spotterの最適化調整」タブ内の「ライブボードからメモリを追加」のところで、実際にメモリに追加されたライブボードの一覧を参照できるようになりました。

実際にクリックすると、以下のようにリストが出てきます。

クラウドデータウェアハウス向けライトバック(Writeback for cloud data warehouse)
ライトバックは、データソースに対してあたかも新しい行を追加したり、値を書き換えたりするような機能です。これは通常、データソースのテーブルに新規行を追加したり、手元にExcelファイルと組み合わせて検索したい、というような場合に使います。
実態としては、物理的に元のデータを書き換えたり追加するのではなく、そのように見えるように、別途新規のテーブルを作成し、キー列で結合して論理的に構築されます。
つまり、一切元データを変更することなく、新しい列などを追加することができる、という機能です。これは、利用できるDWHを選ぶ機能で2026年11月時点ではSnowflake、Databricks、BigQueryのみ利用可能な機能です。
この機能にアクセスする場合は、検索画面の「追加」から「入力テーブル」を選択します。

最初はキーとなる属性を選択していきます。例えば、カテゴリとサブカテゴリの組み合わせで新しいカテゴリ3を作りたいとします。その場合、カテゴリとサブカテゴリを選択して「検索」します。

新しい列を追加するために、「追加」ボタンから「入力カラム」を選択します。

<p">新しい列の設定をする画面が出てきます。列名とデータの型を選択します。

これで新しい項目ができるので、手動で入力が可能です。

全部埋めて、「テーブルを作成」をクリックすると、元のテーブルに紐づく小さな入力用テーブルの名前を決めて保存すると完了です。ここで追加した項目は通常の検索で利用できる項目として利用可能です。
モデリング済みデータソースのデータキャッシュ(Data Cache for modeled sources)
頻繁にクエリされるデータをThoughtSpot管理ストレージに一時的に保持することでDWHのコストを落とす機能を追加しました。キャッシュで応答できる場合はキャッシュから、無理な場合はデータウェアハウス側で処理をするようになります。
この機能は、設定したスケジュールに従ってモデルのテーブルデータのコピーを取ります。
なお、対象となるDWHが決まっており、現在はSnowflakeとDatabricksのみが対象となります。また、接続時にOAuthなどは使えずKeyPairなどのサービスアカウントでの利用が対象となります(また、カスタムカレンダーも利用できません)。
詳細はドキュメント を参照ください。また、機能の有効化はサポートへの連絡が必要になります。
折れ線グラフでの未来日付の区別表示 (Distinct visual styling for future dates in line charts)
新チャートライブラリの折れ線グラフにて、将来の日付がある場合に点線で表現されるようになりました。

なお、スタイルとして、「Solid」「Dashed」「Dotted」の三つから選択可能です(デフォルトはダッシュ(Dashed)です。

※2026/11/02時点の情報です
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