【Alteryxアイコン200連発】タイルツール(Tile Tool)

Alteryxツールアイコン「タイルツール」(Tile Tool)をご紹介します

 タイルツール(Tile Tool)

[準備]カテゴリの[タイル]ツールについて紹介します。

概要

データを設定した方法でグループ分け(タイル分け)します。

設定項目

設定画面は以下の図の通りです。

主に3つの項目に別れます。それぞれの方法について説明していきます。

タイル法には次の表の種類があります。

タイル法 内容
等和 データをソート順に足していき、各グループの和ができるだけ等しくなる様に分割します。
等しいレコード 各グループのレコード数が等しくなるように分割します。
スマートタイル 平均と標準偏差を用いて分割します。
固有値 固有値を用いて分割します。
マニュアル 手動で設定した値で分割します。

タイル法の詳細説明

・等和

「等和」は、データをソート順に足していき、各グループの和ができるだけ等しくなるようにグループを分けます。

プロパティ
タイル法 内容
タイル数 グループ分けを行うグループ数になります。
ソートフィールド 選択したフィールドで「降順」にソートを行います。指定しない場合はインプットデータ順になります。
合計フィールド 選択したフィールドを用いて和計算します。

出力結果としては、どの方法でも「Tile_Num」「Tile_SequeceNum」の2フィールドが追加されます。

「等和」で1~100までの数値を3つのタイルに分けると和は次の表となりました。

Tile_Num RowCount
1 1~58 1711
2 59~82 1692
3 83~100 1647

 

・等しいレコード

「等しいレコード」は、レコードを指定したタイル数で等しく分割します。

プロパティ
タイル法 内容
タイル数 グループ分けを行うグループ数になります。
フィールド上でタイルを分割しない 選択したフィールドが同じ値が連続である限り分割されません。
ソートフィールド 選択したフィールドで「降順」にソートを行います。指定しない場合はインプットデータ順になります。
「フィールド上でタイルを分割しない」の実行結果

具体例として、100レコード(NoTileフィールド:Aが50レコード、Bが50レコード)を5等分してみます。

「NoTile」フィールドのレコードの並びを2種類用意してみました。1つは、AとBというレコードが交互に並んでいる場合。もうひとつは、Aが50レコード連続し、その後Bが50レコード連続しているケースです。

①AB繰り返しパターン

②Aが50個連続、Bが50個連続パターン

以下、①②の2パターンで「フィールド上でタイルを分割しません」オプションを指定した場合の実行結果です。

①の「データが同値で不連続」の場合は20レコードで分割されているのが分かります。

・スマートタイル

平均と標準偏差を用いてセット分けします。データが「正の値のみ」の時と「負と正を含む」の時で計算ロジックが異なります(Alteryxが自動的に判別します)。割り当てられたタイルは、レコードの値が平均範囲内か(=0)、平均を上回るか(1)、平均を下回るか(-1)などを示します。

プロパティ
タイル法 内容
タイルフィールド 選択されたフィールドで計算を行います。
名前フィールドを出力しない 名前フィールドが結果に出力されません。
名前フィールドを出力 「SmartTile_Name」フィールドが追加されます。Average(平均)等の値が入ります(計算ロジックで説明する「SmartTile_Name」の項目が入ります)。
詳細な名前フィールドを出力 「SmartTile_Name」フィールドが追加されます。「名前フィールドを出力」の内容に加えて、分割した値も表記されます。
計算ロジック

前提として、このロジックはデータが正規分布に従うと仮定して計算を行います。

データの分割範囲は次の式で求められた値を丸めて使います。

データ範囲下限値 :(標準偏差 × 下限値)+ 平均値

データ範囲上限値 :(標準偏差 × 上限値)+ 平均値

データ範囲に基づき次の表から「Tile_Num」と「SmartTile_Name」が決定します。

下限値 上限値 Tile_Num SmartTile_Name 意味
-∞ -2.5 -3 Extremely Low 非常に低い
-2.5 -1.5 -2 Low 低い
-1.5 -0.5 -1 Below Average 平均以下
-0.5 0.5 0 Average 平均
0.5 1.5 1 Above Average 平均以上
1.5 2.5 2 High 高い
2.5 3 Extremely High 非常に高い

・データが負と正を含む

平均と標準偏差はデータから計算されます。

・データが正の値のみの場合

この場合のデータは、負の値はありえない数値(身長や年齢などマイナスが存在しない数値)と仮定されます。この様な値を取るデータは対数を取ると正規分布に従います。

そのため、平均と標準偏差はデータの対数から求められます。

 

「正と負の値を含む(-5~5)」「正の値のみ(0~10)」それぞれの場合の出力結果です。

・固有値

フィールドの値が同じ値のレコードで分割します。

プロパティ
タイル法 内容
固有のフィールド 対象となるフィールドを選択します。
未分類のままにする チェックするとデータのソートが行われない為、同値で連続していないレコードは別タイルになります。

具体例で実際の動きを確認してみたいと思います。

元データは「Group」と「Value」の2つのフィールドを持っています。以下は、2つとも対象として実施した結果ですが、「未分類のままにする」オプションを入れるケースと入れないケースのサンプルをお見せします。

・マニュアル

タイルの区切り位置を任意の値で指定することができます。

プロパティ
タイル法 内容
タイルフィールド 対象となるフィールドを選択します。
1つまたは複数のタイルカットオフを入力 任意のタイル区切り値を入力します。

以下は、タイルカットオフを「2」「7」で設定して実行した結果です。

RowCountが2と7で「Tile_Num」が変更されてる事が分かります。

 

※Alteryx Version 2018.2.5時点での情報です

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