【Alteryxアイコン200連発】複数行フォーミュラツール(Multi-Row Formula Tool)

Alteryxツールアイコン「複数行フォーミュラツール」(Multi-Row Formula Tool)をご紹介します

複数行フォーミュラツール(Multi-Row Formula Tool)

[準備]カテゴリの[複数行フォーミュラ]ツールについて紹介します。

概要

このツールは縦方向に対して関数を使って計算を行い、既存データの更新、新規フィールドの作成を行うことができます。

ここが違います「複数行フォーミュラ」ツールと「フォーミュラ/複数フィールドフォーミュラ」ツールの違い

従来の「フォーミュラ/複数フィールドフォーミュラ」ツールは同じレコード内の計算になります。対して「複数行フォーミュラ」ツールはレコードの前後(「+1」「-1」)レコードを計算に使うことができる関数ツールです。

設定項目

サンプルを交えて設定方法を説明します。

次の様にセル結合されたExcelの表をAlteryxに入力します。そうするとAlteryx上ではセル結合していた部分はデータが無く「Null」になってしまいます。このままでは年が不明なデータレコードとなってしまいますので、本ツールで補完していきます。

データを確認して補完方法を考えます。

「年」レコードの現在の処理位置が「Null」であれば、一つ前のレコードの値(「-1」レコードの値)を参照していけば問題なさそうです。

「年」フィールドを更新しますので「既存のフィールドを更新する」を選択し、対象フィールドは「年」を選びます。

式の内容としては、条件分岐(IF文)を使います。値が「Null」かどうかで分岐しますのでIsNull関数を使い、データがNullかどうか判断します。Nullであれば「-1」レコードの「年」フィールドの値を参照し、Nullでなければ現レコードの「年」フィールドを参照するように設定します。

補足変数(フィールド)選択の補足

変数の「行-1」「行+0」「行+1」の「>」やじるしマークをクリックすると、「-1(一つ前)」「現在」「+1(一つ後)」のフィールドが選択できます。

計算式が完成したら実行してみます。

「Null」だったレコードが補完されました。

この様に本ツールは、一つ前、一つ後(「-1」「+1」)のレコードを参照することで、「フォーミュラ」ツールでは行えない関数計算機能を提供します。

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