【Alteryxアイコン200連発】空間情報ツール(Spatial Info Tool)

Alteryxツールアイコン「空間情報ツール」(Spatial Info Tool)をご紹介します

SpatialInfo 空間情報ツール (Spatial Info Tool)

[空間]カテゴリの[空間情報]ツールについて紹介します。

概要

このツールは、空間オブジェクトの各種情報を取得するツールです。重心点の緯度経度や面積等様々な情報を取得できます。

設定項目

spatialinfo_setting

空間オブジェクトフィールド

情報を取得したい空間オブジェクトが格納されているフィールドを指定します

出力するアイテム

名称 名称(英語) 項目名 説明
ペアノ鍵 Peano Key PeanoKey ペアノキーを取得できます

※ペアノキー:1次元配列に値を格納できるようにX、Y座標をマージしたもの。詳細はヘルプをご覧ください

ポイント数 Number of Points NumPoints 空間オブジェクトが含むポイント数(頂点数)を取得できます
中心点:SpatialObj Centroid as Spatial Object Centroid 空間オブジェクトの重心点をポイントオブジェクトで取得できます
中心点:XY座標フィールド Centroid as X and Y Fields CentroidX、CentroidY 空間オブジェクトの重心の緯度経度を取得できます

  • CentroidX:経度
  • CentroidY:緯度
境界矩形:XY座標フィールド Bounding Rectangle as X and Y Fields BR_Left、BR_Top、BR_Right、BR_Bottom 境界矩形を作成し、

  • BR_Left:左端の経度
  • BR_Right:右端の経度
  • BR_Top:上部の緯度
  • BR_Bottom:下部の緯度

として取得できます

境界矩形:ポイント Bounding Rectangle as Point BR_TopLeft、BR_BottomRight 境界矩形を作成し、左上のポイントと右下のポイントをポイントオブジェクトとして取得できます。
境界矩形:ポリゴン Bounding Rectangle as Polygon BR_Polygon 境界矩形をポリゴンオブジェクトとして取得できます。
空間オブジェクト型 Spatial Object Type ObjType 空間オブジェクトのタイプを取得できます

  • ポイント:Point
  • ライン:Line
  • ポリライン:PolyPolyLine
  • ポリゴン:Polygon
終端地点:SpatialObj End Points as Spatial Object Start、End 空間オブジェクトの開始点、終点をそれぞれポイントオブジェクトとして取得できます

  • 開始点:Start
  • 終点:End
終端地点:XYフィールド End Points as Spatial X and Y Fields Start_X、Start_Y、End_X、End_Y 空間オブジェクトの開始点、終点をそれぞれポイントオブジェクトとして取得できます

  • Start_X:開始点の経度
  • Start_Y:開始点の緯度
  • End_X:終点の経度
  • End_Y:終点の緯度
部品数 Number of Parts NumParts オブジェクトを構成するパーツの数を取得できます(1つのレコードに複数のポリゴンを含むようなマルチポリゴンの場合に2以上の数を返します)。
長さ(キロメートル) Length(Kilometers) LengthKm 空間オブジェクトの長さをキロメートル単位で取得できます。ポイントオブジェクトは0を返します。ポリゴンの場合は、ポリゴンの外周の長さを返します。
長さ(マイル) Length(Miles) LengthMi 空間オブジェクトの長さをマイル単位で取得できます。ポイントオブジェクトは0を返します。ポリゴンの場合は、ポリゴンの外周の長さを返します。
面積(平方キロメートル) Area(Square Kilometers) AreaSqKm 空間オブジェクト(ポリゴン)の面積を平方キロメートルで取得できます。ポリゴン以外は0を返します。
面積(平方マイル) Area(Square Miles) AreaSqMi 空間オブジェクト(ポリゴン)の面積を平方マイルで取得できます。ポリゴン以外は0を返します。

XY座標出力に使用する投影法

出力するアイテムがXY座標(緯度経度)の際、ここで指定した投影法の緯度経度で値を出力します。デフォルトはWGS84です。

サンプル

空間情報ツールの出力結果サンプルを掲載します。色々な情報を出力できますが、アイテムによっては使い所が難しいものもあるかと思います。

なお、サンプルとしての入力データは以下のような図形です。

spatialinfo_sample

ペアノ鍵

spatialinfo_sample_peanokey

ポイント数

ポイント(節というか頂点)の数と一致します。

spatialinfo_sample_numpoints

中心点:Spatial Object

空間オブジェクトの重心が青で表現されています。なお、ポイントオブジェクトはそのままポイントが出てきます(=重心)。

spatialinfo_sample_centroid_spatialobj

※項目名は中心点とありますが、実際はCentroidなので「重心」です

中心点:XY座標フィールド

「中心点:SpatialObject」との違いは、緯度経度で出力することです。参考のために、ポイント作成ツールを使って地図上に載せた結果も掲載しますが、「中心点:SpatialObject」と同じ結果が得られています。

spatialinfo_sample_centroid_xy

境界矩形:XY座標フィールド

境界矩形を描いた時の左上と右下の緯度、経度がそれぞれ出力されています。

spatialinfo_sample_rectangle_xy

境界矩形:ポイント

境界矩形を描いた時の左上と右下の頂点をポイントとして出力しています。

spatialinfo_sample_rectangle_point

境界矩形:ポリゴン

各空間オブジェクトに対して境界矩形が取得できています。なお、ポイントオブジェクトは入力と同じものが出力されています。ラインオブジェクトはわかりにくいですが、矩形になっています。

spatialinfo_sample_rectangle_polygon

空間オブジェクト型

空間オブジェクトのタイプを取得できます。一筆書きで書いたラインオブジェクトは単なる「Line」として認識されるようです。

spatialinfo_sample_objecttype_1

元々のサンプルとは別のサンプルを入力してみました。ラインを2本書いてサマライズツールの空間結合で一つのレコードにしたもの(マルチライン)を入力したところ、「PolyPolyLine」として認識されました。

spatialinfo_sample_objecttype_2

終端地点:SpatialObj

終端ということで、開始地点と終了地点をポイントオブジェクトとして取得できます。

spatialinfo_sample_startend_spatialobj

終端地点:XY座標フィールド

「終端地点:SpatialObj」の開始地点と終了地点をXY座標(緯度経度)で取得しているものです。

spatialinfo_sample_startend_xy

部品数

部品数については、マルチポリゴンやポリラインの場合にカウントされます。単一のポイント、ライン、ポリゴンの場合は1としてカウントされます。

spatialinfo_sample_numparts_1

こちらは、マルチポリゴン・ポリラインの例です。確かにオブジェクトの数の分だけカウントされています。

spatialinfo_sample_numparts_2

長さ(キロメートル)

長さはポイントオブジェクトは0、ライン(ポリライン)は長さ、ポリゴンは外周の長さとなります。

spatialinfo_sample_length_km

長さ(マイル)

長さはポイントオブジェクトは0、ライン(ポリライン)は長さ、ポリゴンは外周の長さとなります。

spatialinfo_sample_length_miles

面積(平方キロメートル)

面積はポリゴンのみ出力され、他のオブジェクトは0となります。

spatialinfo_sample_area_km

面積(平方マイル)

面積はポリゴンのみ出力され、他のオブジェクトは0となります。

spatialinfo_sample_area_miles

その他

穴あきポリゴンの場合

サンプルとして、以下のような穴あきポリゴンを試してみました。

spatialinfo_sample_complexobjectsample

これは、大きなポリゴンを小さいポリゴンで切り取って作ったものです。

想定としては、

面積:大きなポリゴンの面積-小さなポリゴンの面積

外周の長さ:大きなポリゴンの外周+小さなポリゴンの外周

となるはずです。

結果としては、以下の通り。

spatialinfo_sample_complexobjectsample_result

想定通りの計算通りとなっています。

ちなみに、穴あきポリゴンはパーツ数(NumParts)が2となるようです。

 

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