【Alteryxアイコン200連発】複数フィールドフォーミュラツール(Multi Field Formula Tool)

Alteryxツールアイコン「複数フィールドフォーミュラツール」(Multi Field Formula Tool)をご紹介します

 複数フィールドフォーミュラツール (Multi Field Formula Tool)

[準備]カテゴリの[複数フィールドフォーミュラ]ツールについて紹介します。

概要

このツールは複数のフィールドに対して1つの式で計算を行うことができるツールです。タイプの変更も可能です。

設定項目

設定画面は次のようになります。関数選択はAlteryx Version10の方式(古い方式)になっています。

サンプルを交えて説明します。

データは下記のテーブルを使います。「value1」「value2」の絶対値を求めてみましょう。

地域 value1 value2
東京 10 20
大阪 -20 -100
東京 30 -54
東京 -40 60
大阪 50 -84
大阪 -60 -27

データをツールに接続します。今回は対象フィールドは数値ですので「数値」を選択します。そうすると、選択肢のフィールドが数値フィールドのみになります。

参考動的フィールドまたは未知のフィールドって何?

Alteryxには「動的フィールドまたは未知のフィールド」という選択肢がでてきます。これは、現在ツールに入力されているデータフィールド以外が入力された場合どうするかの選択肢です。

 

「value1」「value2」にチェックを入れます。今回は新規フィールドとして出力するので「出力フィールド追加をコピー」にチェックを入れます(チェックを外すと、既存データの更新になります)。「New_」を接頭辞として既存フィールド名に追加します。出力タイプは「Double」にします。

ここが違います「フォーミュラ」ツールとの違い
項目 フォーミュラツール 複数行フィールドフォーミュラツール
新規フィールド名 任意に決めれます。 接尾辞/接頭辞を元のフィールド名に追加します。
既存データのタイプ 変更不可 変更可能

 

次に関数を選択します。関数カテゴリはフォーミュラツールを参照ください。関数>数学からABS(絶対値を求める)をダブルクリックします。式記載エリアに関数が表記されます。

次に変数選択を行います。変数のうち「元のフィールド」は入力データのフィールドです。「定数」はフォーミュラツールと同じです。重要なのは「現在のフィールド」です。これは「選択」でチェックを入れたフィールド全てを表します。

「現在のフィールド」の各項目は次の表の通りになります。

項目 内容
_CurrentField_ ツール内で選択した対象フィールドの値
_CurrentFieldName_ ツール内で選択した対象フィールド名
_CurrentFieldType_ ツール内で選択した対象フィールドのタイプ

 

今回は、値の計算を行うので「_CurrentField_」を選択し、入力していた式「ABS(x)」の変数を表す「x」と置き換えます。

実行結果です。「New_」を接頭辞とした新しいフィールドが追加されました。それぞれABS関数で処理されているため、絶対値を取った値が取得されています。

この様に複数フィールドを対象とした計算を一つの関数で行えますので、値に対して同じ計算を行うフィールドが多数ある場合は「フォーミュラ」ツールを使うより効率よくワークフローが作成できます。

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