Alteryxツールアイコン「動的リネームツール」(Dynamic Rename Tool)をご紹介します
動的リネームツール (Dynamic Rename Tool)
[開発者]カテゴリの[動的リネーム]ツールについて紹介します。概要
このツールは、動的にフィールド名を変更するツールです。
入力データが複雑で綺麗な表敬式のデータではない場合、フィールド名すらもうまく取得できないケースが発生します。そのような場合に本ツールを使用すると効率的にワークフローを作成することが可能です。本ツールではフィールド名の変更の手段として様々な手法が用意されています。
できること:
- 関数を用いたフィールド名の加工
- フィールド名の前後に特定の文字列を付加する
- フィールド名の前後から特定の文字列を削除する
- レコードの最初の行をフィールド名として採用する
- 新旧対応のリストを用いてフィールド名を変更する
- フィールドの説明(Description)をリストから取得する
設定項目
本ツールは名前の変更モードによって設定が大きく異なるため、名前の変更モードごとに詳細を説明します。
- 名前の変更モード
項目名 | 詳細内容 |
---|---|
フォーミュラ | 関数を用いて現在のフィールド名を加工します |
接頭辞/接尾辞の追加 | 現在のフィールド名に対して一律で文字を追加します(前後どちらに追加するかを選択します) |
接頭辞/接尾辞の削除 | 現在のフィールド名から一律で指定の文字列を削除します(前後どちらから削除するかを選択します) |
データの最初の行からフィールド名を取得 | 現在のフィールド名を破棄し、データの最初の行の文字列をフィールド名として採用します |
右入力のメタデータからフィールド名を取得 | 右入力のメタデータからフィールド名を取得します。フィールドの並びをそのまま使用してフィールド名として採用します。 |
右入力(R)データの行からフィールド名を取得 | 右入力のリストを元に、フィールド名を書き換えます。
新旧対応表として作成するか、左入力のデータを左から見たときの位置と、リストの上からの位置で書き換えるリストと2種類の方法が選択できます。 |
右入力(R)のメタデータからフィールドの説明を取得 | 右入力のメタデータから説明(Description)を取得します。フィールドの並びをそのまま使用して説明として採用します。 |
右入力(R)データの行からフィールドの説明を取得 | 右入力のリストを元に、フィールドの説明(Description)を書き換えます。
フィールド名と説明を対応させた対応表として作成するか、左入力のデータを左から見たときの位置と、リストの上からの位置で書き換えるリストと2種類の方法が選択できます。 |
名前の変更モード:フォーミュラ
関数を用いて一括でフィールド名を加工する機能です。関数はチェックが入っているすべてのフィールドに対して適用されます。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 対象となるフィールドを選択 | 処理対象となるフィールドを選択してください |
2 | 計算式アシスト機能 | 式を作成する際のアシスト機能です |
3 | 式 | 関数を入力する画面です。関数は、フォーミュラツールなどで利用する関数がそのまま利用できます。
本ツールならではの変数として[_CurrentField_]があります。フィールド名が取得できる変数となります。 例:"F_"+[_CurrentField_] とすると、各フィールド名の頭に「F_」が付加されます。 |
名前の変更モード:接頭辞/接尾辞の追加
チェックが入っている現在のフィールドに対して、一律で文字を追加する機能です。前後どちらに追加するかを選択できるようになっています。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 対象となるフィールドを選択 | 処理対象となるフィールドを選択してください |
2 | 追加文字列 | 追加する文字列を記載します |
3 | 接尾辞・接頭辞選択 | ②の文字列を追加する際にフィールド名の先頭に付加するか、最後に付加するかを選択します
|
名前の変更モード:接頭辞/接尾辞の削除
チェックが入っているフィールドから一律で指定の文字列を削除する機能です。削除する文字列は、前後どちらから削除するかを選択する必要があります。フィールド名の途中にある文字列は削除できないため、そのような場合は名前の変更モードを「フォーミュラ」にして処理を行ってください。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 対象となるフィールドを選択 | 処理対象となるフィールドを選択してください |
2 | 削除文字列 | 削除する文字列を記載します。大文字・小文字の区別はありません。 |
3 | 接尾辞・接頭辞選択 | ②の文字列を削除する際にフィールド名の先頭の部分から削除するか、最後の部分から削除するかを選択します
|
4 | エラーレベル | 条件に合致するフィールドがあった場合の動作について指定します。
※メッセージの内容は「いくつかのフィールドは名前が変更されませんでした」となります |
名前の変更モード:データの最初の行からフィールド名を取得
現在のフィールド名を破棄し、データの最初の行の文字列をフィールド名として採用する機能です。データソースのフィールド名が1行目にないような場合に利用します。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | 対象となるフィールドを選択 | 処理対象となるフィールドを選択してください |
2 | エラーレベル | フィールドがない場合の動作について指定します。
|
名前の変更モード:右入力のメタデータからフィールド名を取得
右入力のメタデータからフィールド名を取得する機能です。フィールドの並びをそのまま使用してフィールド名として採用します。フィールドのタイプやサイズも適用することができるため、テンプレート的に右入力へ入力するようなイメージとなります。
設定よりデータの作り方に注意する必要があります。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | エラーレベル | フィールドがない場合の動作について指定します。
|
2 | フィールドのタイプとサイズを変更する | 右入力のフィールドのタイプとサイズを左入力のデータに適用するオプションです。
右入力側のサイズが左入力に格納されているデータより小さい場合は、データが切り捨てられます。また、データのタイプも同様で、例えば左入力がDouble型であるフィールドにInt64型などを適用すると小数点以下が切り捨てられます。 このオプションを有効にする場合は、データを破壊する可能性があるため、運用に気をつける必要があります。 |
名前の変更モード:右入力(R)データの行からフィールド名を取得
右入力のデータの行からフィールド名を取得する機能です。新旧対応表として作成するか、左入力のデータを左から見たときの位置と、リストの上からの位置で書き換えるリストと2種類の方法が選択できます。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | エラーレベル | フィールド名の数が一致しない場合の動作について指定します。
|
2 | 列の古いフィールド名 | 「-位置のリネームを使用する-」を選択すると、R入力の上からの順番をL入力の左からの順番とみなし、「列の新しいフィールド名」で指定したフィールドの値で置き換えます。
右入力のフィールド名を指定すると、左入力のフィールド名が一致したレコードの「列の新しいフィールド名」の値で置き換えます。 |
3 | 列の新しいフィールド名 | 新しく適用するフィールド名が記載されている右入力のフィールド名を指定します |
名前の変更モード:右入力(R)のメタデータからフィールドの説明を取得
右入力のメタデータからフィールドの説明(Description)を取得する機能です。フィールドの並びをそのまま使用してフィールドの説明として採用します。
設定よりデータの作り方に注意する必要があります。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | エラーレベル | フィールド名の数が一致しない場合の動作について指定します。
|
名前の変更モード:右入力(R)データの行からフィールドの説明を取得
右入力のデータの行からフィールドの説明を取得する機能です。対応表として作成するか、左入力のデータを左から見たときの位置と、リストの上からの位置で書き換えるリストと2種類の方法が選択できます。
No | 名称 | 詳細 |
---|---|---|
1 | エラーレベル | フィールドの数が一致しない場合の動作について指定します。
|
2 | 列のフィールド名 | 「-位置のリネームを使用する-」を選択すると、R入力の上からの順番をL入力の左からの順番とみなし、「列の新しい説明」の値で置き換えます。
右入力のフィールド名を指定すると、左入力のフィールド名が一致したレコードの「列の新しい説明」フィールドの値に置き換わります。 |
3 | 列の新しい説明 | 新しく適用する説明が記載されている右入力のフィールド名を指定します |
サンプルワークフローダウンロード
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※Alteryx Designer 2019.4.8.22007時点の情報です