Alteryxマクロ紹介 改良ヒストグラムツール「ヒストグラムプラス」
Rのヒストグラムではなく、インタラクティブチャートを使ったヒストグラムを描くマクロを作成しました。
概要
Alteryxには、デフォルトでRのhist関数を使った「ヒストグラムツール」が提供されています。
しかしながら、Rの機能であるため、速度的には遅いですし、体裁含めてあまりカスタマイズができません。
今回は、インタラクティブチャートツールを用いてヒストグラムを描画するマクロを作成しましたので、ご活用いただければと思います。
注意事項(制限事項)
- ヒストグラムツールが持つ「スムージングされた密度曲線をプロットする」オプションは省いております
マクロダウンロード
HistGramByIntractiveChart fa-download
使い方
出力項目
本マクロは以下のデータを出力します。
出力 | 出力名称 | 出力内容 |
---|---|---|
R | レポート出力 | グラフ(ヒストグラム)をレポートタイプで出力します |
D | データ出力 | 元のデータにタイル番号(TileNum)を付与して出力します |
L | 凡例出力(レポート) | 凡例をレポートタイプのテーブルで出力します。
出力項目
|
T | 凡例出力(データ) | 凡例をデータとして出力します。出力項目は、L出力と同様です。 |
設定項目
Histgramタブ
ヒストグラムを作成するための基本の設定を行います。
設定項目名 | 設定内容 |
---|---|
フィールドを選択 | ヒストグラムを作成する元データの入っているフィールドを指定します |
ビン数を指定する | ビンの数を指定する際は、このオプションを指定します |
ビン数 | 「ビン数を指定する」オプションを選択した場合のビンの数を記載します |
ビン数自動選択 | ビンの数を自動で指定する際は、このオプションを指定します |
ビン数自動選択アルゴリズム | ビン数を自動で取得する際のアルゴリズムを指定します
選択可能アルゴリズム
|
※ビン数自動選択アルゴリズムはWikipedia fa-share-square-oなどを参考にしてください
Graphタブ
グラフの体裁に関わるオプションを設定する画面です。
設定項目名 | 設定内容 |
---|---|
グラフタイトル | グラフのタイトルを指定します |
横軸(x軸)タイトル | 横軸(X軸方向)のタイトルを指定します |
縦軸(y軸)タイトル | 縦軸(Y軸方向)のタイトルを指定します |
グラフ幅(px) | グラフの幅をピクセル単位で指定します |
グラフ高さ(px) | グラフの高さをピクセル単位で指定します |
サンプル
簡単なサンプルを作成してみました。
R出力の結果:レポート形式でヒストグラムを出力
D出力の結果:インプットデータに対してタイル番号(ビン番号)を付加したデータを出力します
※上の画像は一部抜粋となります
L出力の結果:レジェンド(ビン番号表)をレポート形式(テーブル)で出力します
- TileNum:ビン番号
- Tile_Value:ビンの中心値
- Min:各ビンの範囲の最小値
- Max:各ビンの範囲の最大値
T出力の結果:L出力の結果をレポート形式ではなく、データとして出力します
技術情報
作成・動作確認バージョン
Alteryx Designer 2020.1.2.24185
サンプルワークフローダウンロード
ヒストグラムプラス_サンプルWF fa-download
注意事項
- 本マクロに関する不具合、および利用したことによる損害については一切の責任を負いません
- 不具合報告、ご要望などあるようでしたら弊社フォームにて投稿頂ければ、本マクロの改良、機能追加など検討させて頂きますが、弊社都合にて行いますので要望の反映などのお約束はできませんのでご了承ください
- 有償でのカスタマイズ要望などあるようでしたら、弊社フォームにてお申し込みください。別途お見積りさせて頂きます