
【AlteryxUserGroup】第23回Alteryxユーザー会に参加しました
こんにちはMJです!
今回の記事では「第23回Alteryxユーザー会」の内容と感想をご紹介します。
イベント概要
- イベント名称:Tokyo Alteryx User Group Meeting
- 日時:2025年4月3日(木) 18:00~20:00
- 場所:東京都港区三田3-5-19(住友不動産東京三田ガーデンタワー20F)
京セラみらいエンビジョン株式会社
- 開催形式:現地のみ
- 対象:AlteryxユーザーおよびAlteryxに興味がある方
- タイムテーブル:
時間 | プログラム | 発表者 |
18:00-18:10 | Opening | AUG in Tokyo代表 梶谷(敬称略) |
18:10-18:25 | LT:ビジネス領域でのAlteryx活用事例紹介 | AGC株式会社 佐伯様 |
18:25-18:40 | 初心者向けTips | Alteryx Japan 和田様 |
18:40-18:50 | Cloud Execution for Desktopについて | KCME 梶谷様(同上) |
18:50-19:00 | ACE-Tips | Alteryx ACE 梶谷様(同上) |
19:00-19:50 | Alteryx Doctor | 進行:AUG in Tokyo副代表 安井様 |
19:50-20:00 | Closing | AUG in Tokyo副代表 土屋様 |
イベント内容
Opening
開催時刻が近づくにつれ、会場には多くの参加者の皆さまがご来場され、開会前からユーザー同士の活発な交流が見られるなど、非常に盛況な雰囲気の中で幕を開けました。
今回のユーザー会は、これまで開催された中でも特に多くの方々にご参加いただき、個人的にも過去最多の参加者数だったのではないかと感じてました。

リーダーの皆さまによるご挨拶と簡単な自己紹介をもって、第23回Alteryxユーザー会が正式にスタートいたしました。
LT:ビジネス領域でのAlteryx活用事例紹介
AGC株式会社の佐伯様より、Alteryxを活用したDXの事例をご紹介いただきました。
■ Alteryx活用の目的
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スピードアップ:業務時間の短縮
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インテグリティ:データの正確性・一貫性の向上
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バリューアップ:業務の効率化、データの一元化による価値創出
業務課題を明確に整理した上で、上記の目的をAlteryxを通じて実現していくことがAlteryx活用目的であると紹介されました。
■ 活用事例紹介
出荷管理業務における課題と、その解決方法をシステム概要や実際のワークフローを用いて詳しく説明してくださいました。
- 課題
出荷担当者が出荷情報をすべて集計・入力するため負荷が高く、人事異動による担当者変更が少なくないため、引継ぎに多くのコストがかかっていた。
- 解決方法
Alteryx Server上に定期実行ワークフローを構築し、SAPに登録された前日までの出荷データを自動処理し、指定時間に輸出管理者へメールで通知する仕組みを実現。
■ 技術的要素
SAPとの連携にはDVW社の「Alteryx Connector for SAP(ACS)」を利用し、簡単にSAPにログオンした後、準備した抽出条件に基づくBWクエリの実行で簡単にデータを参照できることを実際のワークフローを通してご紹介いただきました。
■ 今後の展望
SAPからデータを取得する業務全体において、自動化・展開をさらに進めていく予定とのことでした。
初心者向けTips
Alteryx Japanの和田様より、Alteryx Designerをより便利に使うためのTipsをご紹介いただきました。
まず、「Designerでのワークフロー作成は楽しいですか?」という質問に、多くのユーザーが「楽しい!」と答えていたのが印象的で、ユーザーの皆さんの熱意が伝わってきました。
■ 上手にDesignerを使っている人の共通点
以下の3つが上手にDesignerを使っている人の共通点だと紹介されました。
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ワークフローがわかりやすい
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処理したい目的とゴールが明確
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必要な情報をすぐに取り出せる
■ 改善のための6つのTips
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ツールの説明とサンプルワークフローを参照
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検索ウィンドウで欲しい情報を入手する
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よく使うツールをお気に入りに登録
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ツールの整列でワークフローを見やすく
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コンテナツールで整理
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コメントツールで補足情報を記載
さらに、以下のような参考サイトもご紹介いただきました
スターターキット
業種・機能・技術別に汎用的なユースケースに活用できるテンプレート集
質疑応答では、見やすいワークフロー作成に関する議論が活発に行われ、日本のユーザー間でのガイドラインや標準化の重要性について意見が交わされました。
Cloud Execution for Desktopについて
Alteryxユーザーグループのリーダーである京セラみらいエンビジョンの梶谷様より「Cloud Execution for Desktop」についてご紹介がありました。
簡単にローカルで作成したワークフローを、クラウド上で実行し、スケジューリングもできるソリューションです。
Alteryx Serverがなくてもスケジュール実行が可能で、Alteryx Analytics Cloudを通して他ユーザーとのワークフロー共有も行えるのが特徴です。
詳細については、梶谷さんがユーザーコミュニティに投稿した資料をご覧ください。
ACE-Tips
続いて、Alteryx ACEである梶谷様より「10分間で10個のTips」コーナーを行いました。
その中でも、個人的に「なるほど!」と思ったTipsを一つご紹介します。
大規模なワークフローを作成する際、ツール間をつなぐことが手間でしたが、「出力アンカーを右クリック → 接続可能なツールを表示」することで、簡単に接続対象を選択できることを初めて知り、勉強になりました。
Alteryx Doctor
Alteryx Doctorでは、ユーザーが抱える課題をみんなで解決するセッションです。
今回も多くの方が積極的に参加し、
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2時間かかるマクロを順番に自動実行したい
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結果ウィンドウを見やすくしたい
といった実際の悩みに対して、ユーザー同士で解決方法を共有し合う有意義な時間となりました。
Closing
クロージングではサブリーダーの土屋さんより、2025年に開催予定のInspireイベントについて案内がありました。
2024年のInspireイベント参加レポートはこちらから
感想
今回のユーザー会は、初心者向けのTips紹介や、ACEの方によるテクニカルなTipsなど、参加者のレベルを問わず楽しめるコンテンツが豊富だったのが魅力でした。Alteryxの奥深さを改めて感じるとともに、自分のスキルをさらに磨いていきたいというモチベーションも高まりました。
また、ユーザー同士の交流を通して、ワークフロー作成の工夫や困りごとの解決方法などを共有し合える時間もとても貴重でした。みなさんの工夫から新たな気づきを得ることができました。
過去最多の参加率となった今回のユーザー会。今後もAlteryx東京ユーザーグループがさらに活発になり、互いに学び合い、高め合っていけることを期待しています。次回もまた参加できるのを楽しみにしています!