Tableau Prepの使い方およびどのようなツールなのか、概要についてご紹介します
Tableau Prep概要
Tableau Prepは「セルフサービスでデータ準備をするツール」です。世間一般でいう「ETLツール」と考えて差し支えありませんが、コードを書くことなしにデータクレンジング・テーブル結合・集計などのデータ準備を行うことができます。
また、特徴的なのがUIで、Tableau Desktopのようなドラッグ&ドロップを中心としたわかりやすいインターフェースはもちろんですが、データを可視化しながらデータ処理を行うようになっています。
Tableau Prepは、データ準備のワークフローを作成・実行する「Tableau Prep Builder」と、組織内でフローのスケジュール実行、管理を行う「Tableau Prep Conductor」の2つの製品に分かれています。
「Tableau Desktop」でもデータ結合や簡単なクリーニング等は行うことができますが、Prepで事前にデータ準備を済ませておくことで、「Tableau Desktop」では分析に集中することが可能です。
※ETL:Extract-Transform-Load データを抽出し変換、加工し、データウェアハウスに保存するツール
Tableau Prepでできること
それでは、Tableau Prepでできることをあげてみます。
一部抜粋となりますが、
- データクリーニング
- フィルタ
- 区切り文字によるフィールド分割
- 不要文字等の削除
- 計算式(関数)の利用
- テーブル操作
- 結合
- ユニオン
- ピボット
- 集計
等が実行でき、データクリーニング・集計等に必要な処理は一通り揃っています。この他、PythonやRのスクリプトをフローに組み込むことも可能です。
なお、使用できるデータソースはTableau Desktopほど多くはありませんので、利用したいデータソースが対応しているかどうかは、「Tableauの技術仕様 fa-share-square-o」のページを御覧ください。
また、データの出力については、CSV、Tableau抽出形式(hyper)となりますので、ほぼTableau用のETLツールという位置づけとなっていることはご注意ください。
Tableau Prep BuilderとConductor
Tableau Prep BuilderとConductorの違いについてご紹介します。
Tableau Prep Builder
Tableau Prep Builderは、ローカルのPC(Windows/Mac)にインストールし、データ処理のワークフローの作成・実行を行うツールです。
Tableau Prep Conductor
Tableau Prep Conductorは、Tableau Prep Builderで作成したワークフローを組織内で共有・管理するためのTableau Server(Online)用オプションとなっています。
- Tableau Serverでのスケジュール実行
- ワークフローの共有
- ワークフローの確認(閲覧)
などが可能となります。
※Tableau Prep Conductorは、Tableau Server バージョン2019.1以降で提供されているData managementアドオンの一部となります
Tableau Prepの導入方法について
Tableau Prep BuilderとTableau Prep Conductorは異なったライセンスで提供されています。
Tableau Prep Builder
Tableau Prep Builderは、「Tableau Creator」ライセンスで提供されています。
Tableau Prep Conductor
Tableau Prep Conductorは、Tableau Serverのオプションとなり、「Tableau Data Management アドオン」ライセンスで提供されています。
弊社がお手伝いできること
Tableau Desktopの使い方からServerの導入ご支援およびワークブック作成まで、Tableauの導入について以下の通りご支援させていただくことが可能です。
- 製品の操作方法、技術的なご質問へのご回答
- ハンズオントレーニングの実施
- ヘルプデスク(定期実施)
- ワークブックの作成
- 環境構築・運用
また、弊社はTableauと相性の良いセルフサービスデータ分析ツール「Alteryx」も正規代理店として販売しておりますので、セットでご購入およびサポートを提供可能です。