ThoughtSpotのウォーターフォール図について解説します

今回は、ThoughtSpotのウォーターフォール図について解説いたします。

ウォーターフォール図とは？

ウォーターフォール図は、開始時と終了時の間でどのように数値が変化したかを可視化するために使われるグラフです。そのため、ある数値に対して属性が必要となります。その他、内訳を把握するためにもよく利用されます。プラスの数値だけではなく、マイナスの数値が入っているような場合にもうまく可視化ができるようなグラフです。

基本的に、指定した数値の累計を表示するようになっているので、通常の棒グラフとはY軸の考え方が異なります。

こちらは、期間をX軸（属性）として指定した場合の、期間でどのような変化が起きているかを表現したものです。

こちらは、属性にサブカテゴリを指定し、全体に対してどのサブカテゴリがどのようになっているかを表現したものです。

余談ですが、改めてウォーターフォールチャートを調べると、日本語名だと「滝グラフ」、その他の別名として「飛行レンガグラフ」や「マリオチャート」などとも呼ばれるそうです。また、金融用語では「橋」とも呼ばれるようです。

検索に必要な項目

ウォーターフォール図の表示には、１つの属性（ディメンション）と１つの数値が必要となります。

どのようなグラフになるか？

数値をY軸に複数指定

Y軸に数値を２つ設定した例です。値の範囲が大きく異なるので今回は二軸にしています（一つの軸にまとめることも可能です）。

色付きスライスを使用

色付きスライスを使って、Y軸の値を複数に分割した例です。なお、色付きスライスを使用すると、数値項目はY軸に複数設定できません。

合計のデータを入れた表現

ウォーターフォール図で右端に合計値を入れるような表現が行われるケースがありますが、これを行うには、合計値をマイナスの値のデータとして追加する必要があります。これを行うことで、以下のような表現が可能です。

グラフの設定だけではこの表現ができないのでご注意ください。

X軸のプロパティ設定

X軸のプロパティの設定は、「軸の名前」のみとなります。

Y軸のプロパティ設定

Y軸のプロパティの設定は、「軸の名前」、「位置」、数値の形式（カテゴリ、単位、負の値）となります。

「X軸」の行のプロパティ設定

「X軸の行のプロパティ」の設定は、列名の変更、並べ替えとなります。

「Y軸」の行のプロパティ設定

「Y軸の行のプロパティ」の設定は、列名の変更、色の書式設定（条件付き書式）、数値の形式（データラベル、カテゴリ、単位、負の値）となります。

「色付きスライス」の行のプロパティ設定

色付きスライスの「行プロパティ」の設定は、列名、色の書式設定、並べ替えとなります。

カスタマイズ項目

散布図のカスタマイズ項目は、「すべてのラベル」「X軸のグリッド線」「Y軸のグリッド線」「凡例を表示」「ツールチップ」「最大のデータポイント」となります。

関連URL

ThoughtSpotドキュメント：Waterfall charts 

※2025/03/04時点の情報です(バージョン10.6.0.cl-255)