Alteryxツールアイコン「フィルタツール」(Filter Tool)をご紹介します
フィルタツール(Filter Tool)
[準備]カテゴリの「フィルタ」ツールについて紹介します。概要
フィルタツールは、条件を設定し、データの流れを分岐させるツールです。Alteryxの特徴でもありますが、条件にマッチするデータだけではなく、マッチしないデータも同時に出力することができます。
設定した条件の設定の結果に応じてT出力とF出力にデータが出力されます。
設定項目
フィルタの設定は、2通りあります。
種類 | 説明 | ||||
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基本フィルタ | 演算子(大なり小なり、不等号等)一つとフィールド名を選択し、比較結果をTrue/Falseで分岐させる単純なフィルタです。
一度に使える項目は1つのみ(単一のフィールド)となります。使える演算子としては以下の通りです。
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カスタムフィルタ | 複雑な計算を行った結果True/Falseを判定して分岐させる高度なフィルタです。計算式としては、フォーミュラツールで使えるような関数を利用することができます。そのため、複数の項目を組み合わせてフィルタをかけることも可能です。
とはいえ、フィルタを多段で利用すればカスタムフィルタを使わなくても表現できるものもあります(関数にしかない機能を使わない場合)。 関数については、フォーミュラツールの説明を参照ください。 |
サンプル
サンプルとして、RecordIDが5以上10以下のレコードを抽出するフィルタを作ってみました。基本フィルタのみでやろうとするとフィルタを2段にしなければなりません。ワークフローとしては以下のような形となります。
しかしながら、これはカスタムフィルタを使えばアイコン一つで実現可能です。
カスタムフィルタの結果がTrueもしくはFalseで表現されるように関数を作成する必要があります。
その他
Alteryxのフィルタは、実は条件分岐と言えるかと思います。条件に一致するものだけでなく、一致しないものも何もしなくても同時にデータが出力されますので、一致しないものに対しての処理を簡単に行うことができます。
実は一致しないものに対してのフォローが十分ではないことでデータ処理として考慮不足であった、ということが防ぎやすいかと思います。このあたりはプログラミング言語などを使って処理を行ったりする場合に対しては、かなりコストが低くなる部分です。
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