Alteryxツールアイコン「Googleシート出力ツール」(Google Sheets Output Tool)をご紹介します
Googleシート出力(Google Sheets Output Tool)
[コネクタ]カテゴリの[Googleシート出力]ツールについて紹介します。概要
Googleのスプレッドシートへの出力を行うツールです。
設定項目
設定を行うためには2段階のステップを踏む必要があります。
- ログイン情報設定(Googleシートにサインインする)
- 書き込みオプションの選択
1.ログイン情報設定(Googleシートにサインインする)
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
ユーザーログイン | Googleアカウントのログイン情報を用いてログインを行います。ただし、60分ごと、もしくは新規ワークフローを開くごとに資格情報を入力する必要があります。 |
開発者ログイン | APIの資格情報を用いてログインを行います。APIへのアクセス方法を知っている必要があります。ただし、資格情報は1度入力すれば、再入力の必要はありません。 |
ユーザーログインの場合
「ユーザーログインボタン」をクリックすると、Googleへのログイン画面が表示されます。
この後、パスワード入力画面などが表示されますが、組織等によって異なるかと思います。
開発者ログインの場合
「開発者ログインボタン」をクリックすると、ログイン情報入力画面が表示されます。
必要となる「クライアントID」「クライアントシークレット」「リフレッシュトークン」を入力してください。
2.書き込みオプションの選択
書き込みオプションは以下のとおりです。
オプション | 動作内容 |
---|---|
新しいスプレッドシートを作成する | 新規のスプレッドシートを作成します。スプレッドシート名とシート名を入力する必要があります。すでに存在するスプレッドシートと名前がかぶっても同じ名前で新規に作成されます(別のスプレッドシートとして作成されます)。
なお、スプレッドシート名を日本語にすると文字化けします(シート名は日本語利用可能です)※2019.3時点 |
既存のスプレッドシートにシートを追加する | 既存のスプレッドシートに新しくシートを追加します。すでに存在するシート名を指定するとエラーが発生します。 |
既存のシートに追加する | 既存のスプレッドシートからデータを追加したいシートを選択します。該当シートの既存のデータの下に新たにデータを追加します。カラムが追加されても問題なく動作しますが、エラーになるようなパターンもありますのでご注意ください(既存のデータの追加されたカラムの値はNullとなります)。 |
スプレッドシートを上書き(削除) | 既存のスプレッドシートから上書きしたいスプレッドシートを選択します。該当シートを削除し同じ名前で作成します(上書き)。 |
上書きシート(ドロップ) | 既存のスプレッドシートから上書きしたいシートを選択します。該当シート削除後に同じ名前で作成します(上書き)。 |
その他注意事項
- ファイルサイズはGoogle Driveの制限を受けます(500万セルまで) 参考fa-share-square-o
- 一部の文字が変換されるものがあります(タブは空白に)
- ログイン時の書き込み権限があるスプレッドシートは自由に扱うことができるため、誤って重要データを消さないように気をつけましょう
- Googleスプレッドシートは手動で新規作成するとデータが入っていない1000行のシートが作成されますが、Alteryxで書き込んだものは、必要な行数しか追加されません(余白となるような行はない)。
分析アプリ利用時の制限について
Googleシート出力ツールを使用する際、分析アプリで使用する際、一つ制限があります。
本ツールのユーザーログインの場合のログイン情報の有効期限は60分です。そのため、分析アプリ形式(YXWZ形式)で保存した際、60分以上(正確にはユーザーログインを行ってから60分後)経過してから分析アプリを使用しようとすると、未ログインの状態となり、Googleシートへのデータのアップロードができません。
その場合、Alteryx Designerでワークフローを開き、ログインの状態にしてから再度保存し直す必要があります。
つまり、分析アプリを使うのであれば、ユーザーログインではなく、開発者ログインの機能を使わなければ運用上厳しいと思います。
※Alteryxのワークフローファイルにはキャッシュ的にログイン情報が残っており、その情報を使うためです。動的にログインさせるような機能は現状では実装されていません。
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