【Alteryx One Platform】Amazon S3へ接続する

Alteryx One PlatformでAmazon S3へ接続する方法をご紹介します

 

Alteryx ACEのAkimasaKajitaniです。

Alteryx Oneプラットフォーム(Alteryx Analytics Cloud)では、データベースやクラウドストレージのデータを扱う際、接続設定を作成する必要があります。

今回は、AmazonのS3への接続設定を行う方法をご紹介していきたいと思いますが、いくつか事前作業が必要で、かつ、いくつか設定する場所が存在します。Enterprise Editionであれば、Private Data Handlingも利用できますが、今回はS3をCloudのストレージとして使う方法をご紹介します。

 

データ接続はどこから行いますか?

Amazon S3のExternal接続の場合(Private Data Handlingではない場合)、「データ」タブの「Connections」から接続設定を作成する必要があります。

 

これとは別に、「ワークスペース管理者」メニューの「プライベートデータの処理」の「ストレージ」にもAmazon S3の設定ができる場所があります。こちらはAlteryx Cloudがデフォルトで準備している「Alteryx Data Storage」(ADS)の代わりにS3を使うような設定となります(ワークスペース管理者しか設定できません)。

 

今回は、Amazon S3のExternal接続を行っていきましょう。

 

設定の流れ

設定の流れは以下のとおりです。

  1. AWS上でS3バケットを作成する
  2. AWS上でIAMユーザーを作成する
  3. Alteryx Oneプラットフォームで設定を行う

 

1.AWS上でS3バケットを作成する

まず最初にAWS上でS3のバケットを作成しましょう。AWSのコンソール画面のS3の画面に行き、「バケットを作成」をクリックします。

 

バケットは汎用で良いかと思います。バケット名も適当に決めてください。なお、明確に作りたいAWSのリージョンが決まっている場合、上の方にあるAWSのリージョン選択ボタンで、作りたいリージョンを指定することを忘れないでください(今回はデフォルトになっているオハイオで作っています)。

 

次に、オブジェクト所有者ですが、こちらは「ACL無効」でオッケーです。

次に、いちばん大事なところですが、Publicからのアクセスをすべてブロックしましょう。

 

残りのオプションはデフォルトでオッケーですが、「暗号化タイプ」はAlteryx Oneプラットフォームの設定と合わせる必要があります。基本的にはSSE-S3が面倒なくて良いと思います(SSE-KMSだと追加のキーなどが必要です)。

これで作成ボタンを押せば、完了です。

 

2.AWS上でIAMユーザーを作成する

次にIAMユーザーを作成します。External Amazon S3の設定の場合、アクセスキーIDとシークレットキーを使った接続のみがサポートされているため、S3を編集できる権限を持つIAMユーザーを作成します。その後、作成したIAMユーザーのアクセスキーとシークレットキーを取得します。

 

IAMユーザーの作成

AWSのコンソールにて、IAMサービスを選択します。ユーザータブを開き、「ユーザーの作成」をクリックします。

 

ユーザーの詳細として「ユーザー名」を設定し、次へ進みます。

 

次に、許可を設定します。ここでは「ポリシーを直接アタッチする」を選択します。適切な権限を持つグループがあるようであれば「ユーザーをグループに追加」なども使えるかとは思います。

許可ポリシーとしては、「AmazonS3FullAccess」を設定しておけば問題なく動きます。もう少し実際に利用する権限だけ割り当てたい、という場合はIAM Policyを事前に作っておくことでさらにセキュリティを高めることができます。

最後にユーザーの作成をクリックすると、ユーザーが作成されます。

 

アクセスキーの取得

次に、アクセスキーを取得します。作成したIAMユーザーをクリックし、ユーザーの詳細画面を出します。ここで「アクセスキーを作成」をクリックします。

 

最初の画面では、ベストプラクティスを教えてくれるだけで、特に設定ではありません。適当なものを選択していきます。

 

次の画面では、「アクセスキーを作成」だけクリックすればオッケーです。

 

あとは、アクセスキーをコピーして保管しておきましょう。一度作ると再表示できないため、アクセスキーがわからなくなると作り直しになるのでご注意下さい。

 

これでAWS上の作業は終了です。

アクセスキーとシークレットアクセスキーが外部流出するとセキュリティ上大問題になるので取扱には気を付けてください。

3.Alteryx Oneプラットフォームで設定を行う

それではいよいよAlteryx Oneプラットフォームに設定を行っていきます。AlteryxOneのトップページの「データタブ」から「Connections」を選択してください。

 

右端にある「新しい接続」ボタンをクリックします。ここで「External Amazon S3」をクリックします。「Amazon S3」ではないのでご注意ください。

設定画面が出てくるのでここで設定を行っていきます。

接続名:適当なわかりやすい名前をつけましょう

規定のバケット:作成したバケットの名前を記載します

既定のディレクトリ:最初の見せたいディレクトリがあればここに設定します

アクセスキーID:取得したアクセスキーを設定します

シークレットキー:取得したシークレットキーを設定します

サーバー側の暗号化:バケットを作成したときに選択した暗号化方式を選択します。基本的には「SSE-S3」で良いかと思います

 

最後にテストをしてみましょう。左下の「接続テスト」をクリックし、「接続テストに成功しました」と出れば成功です。

あとは、最後に「作成」ボタンを押して終了です。

 

ここまで設定が完了すれば、こちらのような形ですぐに利用することができます。

 

※2025/10/06時点の情報です

 

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