【UiPathTips】StudioとStudioXの特長を整理

StudioとStudioXの機能について改めて整理しましたのでご紹介致します。

StudioとStudioXについて

UiPathの開発ツールとしては、コード不要の市民開発ツールとしての位置付けであるStudioXですが、今まで使用できなかった変数やフローチャートがversion2022.10.3時点で使用出来るようになっているなど、StudioとStudioXの差が少なくなっている様なので、改めて現時点での両製品の違いを整理してみたいと思います。

まず、両製品の大きな違いですが、Studioでの開発にはプログラミングの基礎知識が必要となり、それなりの学習コストは掛かりますが、複雑で大規模な自動化が可能となるのが大きな魅力です。
対してStudioXはプログラミング知識がなくとも開発が可能な為、大規模な自動化には向きませんが、現場主導での自動化が可能となる為、個人やチーム単位での作業の自動化に向きます。

製品比較

各視点毎の両製品の違いを以下に整理しました。


*1)アクティビティパネルより「開発者向けアクティビティを表示」にチェックを入れる事により
開発者アクティビティが表示されます。

以下の様に2022.10.3時点でのStudioXでは動作が保証されておりませんので、使用には自己責任の下、十分な検証が必要と考えられます。

*2)「ワークフローファイルを呼び出し」アクティビティによる別WFの呼び出しは可能ですが、呼び出すWFは呼び出し元のxamlファイルの配下に保存しておく必要があります。

ライセンスモデル


*)Cloud Orchestratorへの接続ライセンスとなります

StudioXの利用には、「Citizen Developer」ライセンスでOKですが、Studioは使用できないので注意が必要です。Studioのライセンスをお持ちの方はプロファイルの変更により、StudioとStudioXの切り替えが可能です。

まとめ

StudioXの進化により知識がなくとも開発が可能となる為、個人の小規模な効率化を始めとした現場主導での開発が可能となりました。
また、個人の小規模な効率化でも、共通する作業であれば、複数人にて使いまわす事により効果の倍増が見込めます。
ただ、現場主導での開発には情報システム部門の管理から外れるシャドーIT問題も懸念される為、事前に教育と管理の仕組みが必要と考えられます。
最後に、機能差が縮まっているとはいえStudioXでは開発できないStudioでしか開発できない機能も明確に存在するので、導入を検討される際には、導入環境、目的に応じて検討が必要と考えるべきです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。

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