ThoughtSpotのアップデート情報をご紹介します(2026年3月 26.3.0.cl)

 

ThoughtSpot 26.3.0.clのアップデート情報をご紹介します。2026年2月のアップデートからバージョン番号の付け方が代わり、頭の数字は西暦の下2桁、次の数字は月を示すようになりました。

なお、このページは随時アップデートされる可能性がありますのでご了承ください。

前回のアップデートでは、Spotter3という目玉がありましたが、今回は控えめな内容となっています。

 

GA(正式リリース)になった機能

  • チャートの動的パラメータの強化
  • チャートの推奨事項の改善
  • TMLにユーザー定義ID(オブジェクトID)を追加する
  • V3のUIにおける、管理者メニューの位置変更
  • Spotterコーチングアクセス
  • 提案設定列
  • 厳密なインデックス作成と先行入力の無効化のための列レベルのプロパティ
  • 組織へのコーチングの公開
  • コレクション内のサブオブジェクトを削除する
  • クエリ生成における数式変数
  • 組織対応のプロビジョニング済みユーザーレポート
  • Sage 権限を Spotterに名称変更

 

チャートの動的パラメータの強化

各チャートでパラメータを使用する時、軸の名前やチャートのタイトルに、パラメータの値を入れ込みたいことがあるかと思います。これができれば、今どのようなパラメータが適用されているかわかるのですが、この機能がようやくGAになりました。

カラムの名称やチャートのタイトルにて、パラメータ名の前に「@」をつけておくことで、そのパラメータの値を呼び出すことができます。

 

 

文字の直後だと入力時に認識してくれないので、一文字半角空白などを入れると「@」を入力した際にポップアップします。入力できてしまえば適当に加工してもオッケーです。

例えば、以下のようにすると、

 

 

以下のように、軸名にパラメータで設定している値が表示されます。

 

パラメータの値を表示する機能は、「軸名」「列名」「チャートのタイトル」「説明」で利用できます。

 

チャートの推奨事項の改善

以下のように、検索(Spotter含む)した時にチャートタイプを選択するアルゴリズムが改善されたとのことです。以下のように変化したとのことです。

  • 初めてクエリを送信すると、ThoughtSpot はデータを分析し、最も適切なグラフを自動的に選択します。
  • フィールドを追加または削除して既存のクエリを変更すると、強制的に変更されない限り、ThoughtSpot は既存のグラフ タイプを保持します。
  • データをドリルダウンすると、ThoughtSpot は可能な限り現在のチャートの種類を維持します。

 

TMLにユーザー定義ID(オブジェクトID)を追加する

マルチテナント(Org)を使っている場合、Org間でコンテンツを移動したいことがあると思いますが、この時にguidという各オブジェクト固有のIDがついていて、これがクラスタ内で一意になっている必要があるため、他の組織にインポートしようとするとエラーになってしまいます。そのため、guidを書き換える必要がありますが、これを行わなくてもobj_idというもので管理できるようになるようです。

例えば、チャートでTMLを開きます。先頭にguidがあるのがわかります。

 

 

編集メニューから「オブジェクトIdを変更する」を選択します。

 

 

以下のようにオブジェクトIDを追加する画面が出てきます。

 

 

ここで、適当な名前でidを入れると、確かに以下のようにguidの下に「obj_id」が追加されています。

 

これをエクスポートしようとすると、オブジェクトIDをエクスポート可能になります。

 

テキストエディタで開いてみると、guidはなく、obj_idのみが出力されています。

 

オブジェクトIDを持たないものは、エクスポートのオプションがグレーアウトされていて、GUIDをエクスポートするメニューのみ利用可能となります。

 

 

詳細はこちら

 

V3のUIにおける、管理者メニューの位置変更

バージョン26.2までは個人メニューの中にあった管理者メニューが、左のナビゲーションに移動しました。

 

 

Spotterコーチングアクセス

データワークスペース内のモデルの3点メニューにて「Spotter Coacingアクセス」というメニュー項目が増えています。

これは、各ユーザーやグループに対してSpotter Coachingのアクセス権を与えることができる機能です。元々はモデルの編集権限が必要でしたが、モデルの編集権限がなくともSpotter Coachingアクセス権を持っていればSpotterCoachingができるようになります。

 

 

以下のようにアクセス権の付与が可能です。

 

 

提案設定列

モデルに「Suggestion Settings」(提案設定)という列を追加できるようになっています。入力候補や列のナレッジカードに表示されるデータを細かく制御できます。以下から選択可能です。

  • 提案を表示しない(Don't Show Suggestions)
  • テーブル設定を継承(Inherit Table Setting)
  • セキュアな提案(Secure Suggenstions)

セキュアな提案にすると、RLSでユーザーがアクセスできないデータへの参照は入力候補として出てこなくなります。この機能はGAになりましたが、利用したい場合はサポートに連絡する必要があります。

詳細はこちら

 

厳密なインデックス作成と先行入力の無効化のための列レベルのプロパティ

厳密なインデックス作成と先行入力の無効化のための列レベルのプロパティが一般提供(GA)されました。

この機能を有効化したい場合はサポートに連絡する必要があります。「提案設定列」と何が異なるのかよくわからないので、別途確認します。

 

組織へのコーチングの公開

Spotter Coachingの内容を各OrgにPublishできるようになりました。

Org管理者に加えて、セカンダリOrgで公開されたデータモデルに対するSpotterコーチング管理アクセス権を持つ非管理者ユーザーも、他のユーザーにコーチングアクセス権限を付与できるようになりました。また、コーチングTMLのエクスポート/インポートや、データモデルを他のユーザーと共有することも可能です。以前は、コーチングはOrgごとに行われていました。プライマリOrgで行われたコーチングの変更は、モデルが公開されているセカンダリOrgに同期されます。

 

コレクション内のサブオブジェクトを削除する

コレクション内のオブジェクトを削除する際は、「DELETE」と入れないと削除できなくなりました。

 

コレクション内にフォルダがある場合に、誤って消してしまうとまるっとすべて消えてしまうからとのことです。

 

クエリ生成における数式変数

クエリ生成における数式変数の使用が一般提供(GA)となり、デフォルトで有効になりました。数式変数は、ThoughtSpotがサポートする任意のデータ型を使用でき、単一の値または値のリストに関連付けることができます。プライマリ組織で作成された数式変数は、他の組織と共有できます。プライマリ組織以外の組織で作成された数式変数は、その組織でのみ表示されます。詳細については、 「数式変数」を参照してください。

こちらの機能も試せてないので引用にとどめておきます。

 

組織対応のプロビジョニング済みユーザーレポート

「AIおよびBIの統計(AI and BI System Liveboard)」ライブボードの「プロビジョニング済みユーザー」タブを、ThoughtSpot内の組織別にフィルタリングできるようになりました。これにより、ThoughtSpotインスタンス全体ではなく、組織ごとにプロビジョニング済みユーザー数と関連指標を確認できます。

 

Sage権限をSpotterに名称変更

権限管理に置いて、Sageという名称がSpotterに変更となりました。

ただし、既存のシステム生成ロールの名称は自動的に変更されません。

以下は、管理画面のロール編週画面となります。

一方で作成されたロールのリスト上は、以下の通りSageの名称が残っています。

 

 

 

ベータ機能

ベータ機能は今回も控えめの1件のみです。

  • オブジェクトトラッキング

オブジェクトトラッキング

システムモデルが一つ追加となりました。サポート対象のライブボード、モデル、回答の作成日、作成者、最終変更日、最終更新者が記録されています。

 

説明では、「管理者はこのデータモデルを活用してカスタム監視ライブボードを構築し、オブジェクトの作成者や変更者、そしてそれらのアクションがいつ発生したかを可視化できます。」とのことです。

 

アーリーアクセス機能

今回アーリーアクセス機能は2つのみです。

  • KPIチャートの設定
  • ライブボードのダウンロードとスケジュールのエクスペリエンスが向上

 

KPIチャートの設定

KPIチャートが進化しました。様々な細かい設定ができるようになっています。

 

比較期間で何を表示するかを細かく設定することが可能になっています。

「前回の日付を短縮表示」オプションは、例えば「前年同月」などと直接入力することが可能です。

 

 

こちらでは、「欠落している日付」を細かくカスタマイズできるようになっています。以下から選択可能です。

  • 無視
  • ゼロとして扱う
  • ギャップを表示する

無視の場合:

 

存在する日付間のみつなぐオプションです。

 

ゼロとして扱う:

グラフの真ん中より少し左の部分は日付がないため0になっています。

 

ギャップを表示する:

日付がないところは描かれないようです。

 

ライブボードのダウンロードとスケジュールのエクスペリエンスが向上

ライブボードの3点メニューから「ダウンロード」を選択した際、PDF以外に「XLSX」や「CSV」が選択できるようになりました。

 

 

またダウンロードの対象を「ビジュアリゼーション」とすると、対象となるチャートを選択できるようになりました。

 

「スケジュール」も進化しました。スケジュールで配信する際、どのビジュアリゼーションを添付するか選択できるようになりました。

 

PDFの場合のオプション:

 

XLSXの場合

 

「フルライブボード」にすると、他の設定はありません。

CSVの場合

 

Analyst Studio

2026年2月26日のアップデート

クロスソース結合のためのデータマッシュアップ(アーリーアクセス機能)

Analyst Studio内で異なるデータソース間の結合が可能になりました。詳細はこちら 

なお、これを行うためには、一度SQLでDataSetとしてAnalyst Studio内に登録し、さらにSQLでそのDataSet同士を結合する必要があります。

 

ThoughtSpot バージョン 26.3.0.cl-80時点の情報です

 

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