【ThoughtSpot】SpotIQを使って予測をしてみました。

ThoughtSpotのSpotIQについて紹介します

 

こんにちはShintaroInomataです。

本記事では、ThoughtSpotの機能の1つであるSpotIQを使って予測をしてみたいと思います。

SpotIQとは

SpotIQとは、機械学習と生成AIを使った自然言語によるデータとの対話から、わずか数秒でインサイトを引き出すことができる機能です。これにより、ユーザー自身では気づきにくいデータの特徴や傾向を発見し、意思決定を支援することができます。

また、SpotIQはインサイトに対するユーザーからのフィードバックを学習するため、次回の分析実行時には、より精度の高い結果を得ることができます。

SpotIQには、以下5つの分析手法が用意されています。

予測分析 KPIが将来どのように推移するか予測します。
異常値分析 データセットから外れる異常なパターンを特定します。
傾向分析 増加・減少といったデータに一貫した傾向を特定します。
相互相関分析 メトリクスがほかのメジャーとどのように相関しているか発見します。
変更分析 データポイントの変化を比較し、主要な変化要因を特定します。

SpotIQには複数の実行方法がありますが、今回はAnswersから実行していきます。

 

SpotIQを使ってみる

予測分析

月ごとの注文日をX軸、合計売上をY軸にしたKPIチャートを作成し、右上にある詳細ボタンから、「SpotIQ分析」をクリックします。

 

 

次にSpotIQ分析のポップアップが出るため、「予測」を選択します。

なお、予測分析はKPIチャートのみをサポートしているため、他のチャートだと、「予測」の分析タイプは表示されません。

 

 

予測分析の設定画面になります。

「予想データポイント」では、どのぐらい先まで予測するかを設定します。デフォルトでは10に設定されており、データポイントから10単位先まで予測します。今回は月単位グラフのため、10か月後まで予測することになります。

「対策を選択する」では、分析に使用するメジャーが表示され、自由に選択できます。SpotIQが自動で選択してくれるため、今回はデフォルトのままで行います。

 

 

予測結果になります。

灰色の点線が合計売上の予測結果になります。灰色の範囲は予測の信頼区間になり、予測結果がこの範囲内に収まる可能性が高いことを意味しています。

 

異常値分析

予測分析はKPIチャートでのみ実行可能ですが、以降で紹介する分析では、予測分析のようにグラフ種類の指定はありません。

都道府県ごとの売上合計のグラフからSpotIQ分析を行っていきます。

 

 

分析タイプで「異常値」を選択します。

 

 

設定画面では、分析に使用する列を指定できます。今回はデフォルトで設定されたものを使用します。

 

 

下にある「パラメータをカスタマイズする」ではより詳細に分析の設定を行うことができます。今回は、何も設定せずデフォルトのままで行います。

分析結果のグラフは複数表示されますが、今回は最初に表示された結果を見てみたいと思います。

 

 

タイトルの下にグラフから得られたインサイトが表示されます。

グラフには「high threshold」と「low threshold」が表示され、この閾値を超えた場合にその値が異常値として検知されています。

また、グラフの一番下に「このインサイトは役立ちましたか?」という表示があります。これは予測分析と変更分析以外のSpotIQに表示されるもので、ユーザーからSpotIQにフィートバックを与えることができます。フィードバック画面は以下になり、この情報からSpotIQが学習を行い、次回からより最適な分析が行われます。

 

傾向分析

分析タイプを「傾向分析」に設定する以外は異常値分析と同じ手順になります。

以下が結果になります。

 

インサイトがタイトルの下に表示されます。

傾向分析では、線形モデルから上昇傾向か下降傾向かを知ることができます。

相互相関分析

分析タイプを「相互相関」に設定する以外は異常値分析と同じ手順になります。

 

 

売上と利益の折れ線グラフが表示されました。インサイトに加えて、相関係数も表示されます。

変更分析

変更分析のみ、他のSpotIQと実行方法が異なります。

予測分析で用いたKPIチャートで実行してみます。

 

 

まず、比較したいデータポイントを2つクリックします。2つ目のデータポイントは「Ctrl」を押しながら選択できます。

そして選択したデータポイントの上で右クリックをし、「変更分析の実行」をクリックします。

 

選択したデータポイント間での変化を属性ごとに調べることができます。最も関連性の高い上位5つの属性がデフォルトで選択されますが、左下の「属性をカスタマイズする」より、自由に選択することができます。

グラフの上にはインサイトが表示され、大きく変化した要素は青色で表示されています。

また、KPIチャートでは、以下の赤枠をクリックすることでも同じように分析を行うことができます。

 

 

まとめ

SpotIQでは、複雑な手順を踏むことなく、さまざまな統計分析を簡単に実行することができます。また、自然言語でインサイトが提供されるため、データ分析に詳しくないビジネスユーザーでも、結果の解釈を簡単に行うことができます。

みなさんも、ぜひ一度SpotIQを使って、その利便性を体感してみてください!

 

関連URL

ThoughtSpotドキュメント:https://docs.thoughtspot.com/software/latest/spotiq

※2024/11/19時点の情報です。(Version: 10.4.0.cl-245)

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