
【PowerBI】Microsoft Certified 受験対策メモ(PL-900, PL-300)Part2
とあることからMicrosoft Certified: Power Platform Fundamentals PL-900(以後PL-900)、Power BI Data Analyst Associate PL-300(以後PL-300)の資格を取得することになったので受験時にどのように勉強して資格取得にいたったかを参考までに。
Part1では勉強を始めるの前にどういう風にみんな勉強してるのかな、と事前に調べた内容をまとめてみましたが、Part2の今回は実際にどう勉強して受験したかについて触れてみようと思います。
いざPL-900 受験
ではPL-900の受験にあたりどのように勉強を進めていったか、またその際に感じたことなどについてです。
PL-900受験にあたっての前提条件
まず資格取得準備前の私のスキルや経験はどうであったかというと、
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- Power Platformの中ではPower BI、Power Automate、Teamsはさわったことあるがそれ以外は無し
- 業務システム、Webシステム等のシステム構築についてわかります
- データベースわかります
- ネットワークも少しはわかります
といった感じです。
あと前提条件というほどではないのですが下記の条件で受験前の準備を進めました。
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- 業務の合間に少しづつ(勤務時間内にまとめて長時間勉強する時間の確保が現実的ではなかったので)
- 資格取得のための勉強にお金を使わない
PL-900 受験時の勉強でやったこと
最初、PL-900 : Microsoft Power Platform Fundamentals 試験対策を少し観ました。しかしながら動画を全部続けてみるとなると4時間以上。長いな、と思うと同時に、聞き流すような感じで見たところで1回で完全に頭にはいるわけもないので動画とめたりして振り返って資料みたりしているとそもそも4時間どころじゃ終わらないな、となって最初の30分くらいでやめました。
その後、Microsoft 認定資格のプラクティス評価を解いて覚えることに方針変更。ここの問題9割解けるようになれば大丈夫、というようなことを仰っていたかたもいたので。
1回50問の問題をとりあえずサクサクと回答していくと30分もかからず終わります。これを時間をみつけて1日1回やっていきました。もちろん1回で全て覚えられるわけもなく何回もやりました。1回で50問でてくるのですが、これが毎回同じ50問がでるのではなく毎回1割~2割くらい(自分の感覚では)は前回出題されなかった問題がでます。はじめのうちは間違えても特にその理由とかを深く理解しようとせず、また翌日にチャレンジということをただ繰り返していましたが、途中からはちゃんと回答と一緒にでてくる説明を読み理解するようにつとめてみました。後になって思ったのは、最初から回答の説明の部分を読んで正解の理由だけでなく正解以外の選択肢がなぜ間違いであるかの理由も頭にいれておけばよかったなと。
練習問題をといていくとわかってくるのですが、出題の傾向としてPower Platformの各ソリューションがどういうものなのか、各ソリューション間での違いは何か、という部分の基本的なところを理解するのがまず必要だとわかります。各ソリューションの基本的な利用用途が何かを理解しておくだけで答えられる問題が結構あります。下記のソリューションの違い、利用用途をまずは把握することがとっても重要!
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- Microsoft Dataverse
- Power Apps
- モデル駆動型アプリ
- キャンバス アプリ
- Power Pages
- Power BI
- Power BI Desktop
- Power BI サービス
- Power Automate
- Desktop
- Cloud
- Microsoft Teams
- AI Builder
- Copilot Studio
その後、各ソリューションでの細かいところを少しずつ覚えていきました。さすがにわからない言葉、キーワードが出てきたときは調べましたが、今回はPower Platformの基礎をすべてを理解する、というのはやめて、覚えるのは練習問題にででてくる内容のみ、というかたちでとりあえず進めました。
上記の内容で練習問題を毎日解いていき、5日連続で正解率が9割越えになったところで試験を予約。Microsoftの資格はこれまで受験したことも無く、これで大丈夫という確信もまったく無かったので、試験予約した時点では一発で受かるかなあという感じでしたね。正直なところ。
PL-900の試験を終えて
結果として無事一発で合格できましたが、受験してまず最初に思ったことはMicrosoft 認定資格のプラクティス評価の内容だけだと「事前にやっておくべきこととしてはすこし足りない」、ということです。Microsoft 認定資格のプラクティス評価の出題形式と本番の問題とで出題形式が違う。Microsoftが用意してくれた練習問題だから同じようなものかな、と思っていたら違ってて「えっ」ってなりました。
EXAMTOPICSの内容を受験後に見てみましたが、実際に過去問がでているだけあってこちらの問題をみてどういった出題形式なのかを事前に把握しておいたほうが絶対に良いですね。無料分の問題の部分からだけでも5問くらい同じ問題がでていました。EXAMTOPICSの無料分の問題を頭にたたきこんでおくだけで10%くらいは確実に得点を上積みできます。EXAMTOPICSの問題は少なくとも無料分だけは絶対に解いて理解しておくべき。
時間に余裕があるのであれば、練習問題を解くだけでなくどれかラーニングを受講してPower Platformについての知識をしっかりと身につけておいたほうが良ろしいかと。Power Platformとは、をしっかりと理解するのであれば。また実際にさわれる環境があるのであれば、各ソリューションの環境にふれておいたほうが理解も早いかもしれません。私はPower BI、Power Automate、Teamsしか触れる環境はなく、他のソリューションについては今でも触ったことは無しです。
私が思う、合格するにはこれやっておけば大丈夫かな、が下記です。
- Microsoft 認定資格のプラクティス評価を何回も解いて頭に叩き込んでおく(必須)
- EXAMTOPICSの無料分を解いて頭に叩き込んでおく(必須)
- 時間があればラーニングも受講してPower Platformというものをより理解しておく
- 勉強にお金かける余裕があれば、有料の問題集解いておく
お金かけて良いのであれば有料の問題集解くとより確実かとしれませんが、今回有料の問題集を全く解いていないので実際どこまで有料版が有効かを私は判断できません。この点は他のかたのご意見を参考にしてみてください。
とりあえず無事合格で結果オーライでした。
やっておいて良かったこと
- Microsoft 認定資格のプラクティス評価の練習問題
- PL-900の資格取得のための基礎体力を養うために
やっておいたほうが良かったかなと思ったこと
- EXAMTOPICSの無料の問題
- 実際の出題形式が確認できる、5問くらい全く同じ問題でたので覚えておくといい
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やっておいたても良かったかなと思ったこと
何かしらのラーニング受講
- 時間あるならMicrosoft 認定資格のプラクティス評価の練習問題で培った基礎体力の底上げのためにぜひ
- より安心して試験に挑めるはず
PL-300 受験にあたりやったこと
次にPL-300受験時のお話しです。
PL-300受験にあたっての前提条件
PL-900のときと同じですのでここでは割愛します。違うのはPL-900の資格取得済みというくらいです。
PL-900同様、業務の隙間時間に、お金をかけずに、で進めました。
PL-300 受験時の勉強でやったこと
PL-300では最初からMicrosoft 認定資格のプラクティス評価を繰り返し解いていきました。PL-900のときの反省をもとに最初から回答の説明部分を読み、正解の理由、正解以外の選択肢が間違いの理由を頭にいれていくという感じです。1日1回を解くことをひたすらやりました。
またEXAMTOPICSの無料の問題を今回はPL-900ときとは異なり事前に全部解くこともやりました。
PL-300のの位置づけのなかで少しふれたPower QueryやDAX関数については、練習問題にでた関数の使いかたは覚えておいて、他の知らない関数については今回は新たに覚えず、とりあえず進めました。
今回も効率重視(?)でラーニングは受講せず、「練習問題を5日連続正解9割超達成」 &「 EXAMTOPICSの無料問題理解」の時点で試験の予約をしました。これで合格できるかなあ、がPL-900同様に試験予約時点での感覚です。
PL-900ときにやらなくてPL-300のときにやったこと
PL-900のときにはやらなくてPL-300のときにやったことについて触れておきます。
実際にPower BIを使用しながらわからなかった部分を理解していきました。
今回の準備を始める前にも多少はPower BI を触ってきていたので問題や回答の説明を読むだけで理解できることももちろんありますが、わからないところは実際にPower BI の画面を見て触ってで理解していきました。Microsoft 認定資格のプラクティス評価の問題の画面で回答、説明が表示されている状態でキャプチャをとっておき、あとから間違えたところを見返してPower BI 立ち上げて確認するという感じです。時間がなくて50問にチャレンジしなかった日はとっていたキャプチャを見返して過去に間違えたところだけをあらためて見るということもやってたりしました。
Power BIをたちあげて確認していくなかで今まで触ったことがない画面や機能なども実際にあったので見て触ってで確認していくことは受験準備を早めることにつながったかなと思っています。Power BI DesktopだけでなくPower BI サービスについてもPremium Per Userのライセンスで触れる環境がたまたまあったので、実際の画面ではどうなの?という風に困ることはほとんど無く、この点はちょっとラッキーでした。
実際にデータ準備からレポート、ダッシュボードの作成までの流れをPower BI Desktop、Power BI サービスで実際に行うことで理解が早くなると思いますので、Power BI を使いこなしていないという方はぜひ実際にPower BI で自らの手を動かして勉強してみてください。ピボットのようなデータの扱いかたからPower BI サービスの設定や仕様面についてなども出題されます。PL-300の出題範囲は一連のPower BI を利用する部分が結構幅広く含まれているので、広く薄く確実に、で基本的な知識を覚えておくのが吉。
PL-300の試験を終えて
PL-300も無事一発で合格できました。出題範囲についてはMicrosoft 認定資格のプラクティス評価とEXAMTOPICSをこなしておくことで概ね問題はありませんでした。EXAMTOPICSの無料の問題の中から5問くらい同じ問題がでましたので事前に解いておいて良かったです。
ラーニング受講無しで試験に挑みましたが、一度受講しておけばさらに安心といったところでしょうか。
PL-300では最後にシナリオにそって複数の問題がでるようなところがありますが、こちらもPower BIを利用しての一連の流れと基本的なPower BIの機能、使い方を理解しておけば答えられる内容です。
設定や仕様について単に暗記すれば済む問題もあれば、問題にデータが提示されこのデータってどうなるの?といったような感じで実際にPower BI 等のBIツールを使った経験がないと回答することが難しい問題もあったりします。
Power BIを触ったことが無い人は、一度ラーニングなどでPower BIについて一通り学び、実際にPower BIに触れて、機能や使い方といったことを理解しておく必要ありです。Power BI Desktopは無料で利用できますし、Power BI サービスもOffice365/Microsoft365アカウントがあれば個人利用の範囲で無料で利用できますので事前に触れておくことをお勧めします。
私が思う、合格するにはこれやっておけば大丈夫かな(PL-300)、が下記です。
- Microsoft 認定資格のプラクティス評価を何回も解いて頭に叩き込んでおく(必須)
- EXAMTOPICSの無料分を解いて頭に叩き込んでおく(必須)
- わからないところはPower BI を実際に触って理解(必須)
- 時間があればラーニングも受講しておく
- 勉強にお金かける余裕があれば、有料の問題集解いておく
今回も有料版の問題集、ラーニングは受けていませんので有料版がどこまで有効かについては申し訳ありませんがノーコメントで。
やっておいて良かったこと
- Microsoft 認定資格のプラクティス評価の練習問題
- EXAMTOPICSの無料の問題
- 実際にPower BI に触れながら学習(主に練習問題で間違えた箇所の振り返り)
- 実際にPower BIを触った経験と一緒に覚えるので効果的
やっておいても良かったかなと思ったこと
- 何かしらのラーニング受講
- Power BIを使ったことが無い人は特に
- Power BI 経験者などは受講の必要ないかもしれないが、試験受けるにあたり安心感は得られるかも
終わりに
Microsoft Certified: Power Platform Fundamentals(PL-900)、Power BI Data Analyst Associate(PL-300)の資格をどのように勉強して取得したかをまとめてみました。今回の勉強のしかたで私はなんとか資格取得することができはしましたが、当たり前のはなしにはなってしまいますが、重要なのはやはり「基本的な部分の知識をしっかりと把握し覚えておく」ということになるかと思います。今後PL-900、PL-300の資格を取得しようと考えているかたがいましたら事前にポイントをしっかりと押さえて準備して資格取得を目指してみてください。