Alteryxツールアイコン「クロスタブツール」(Cross Tab Tool)をご紹介します
クロスタブツール(Cross Tab Tool)
[変換]カテゴリの[クロスタブ]ツールについて紹介します。概要
このツールは縦に持っているデータを横に持つようにピボットを行うツールです。
ツールが動作するためにはヘッダー用の列とデータ用の列が必要なため最低でも2列必要です。イメージで表すと下記になります。
慣れるまでなかなか思い通りにならないかもしれませんが、慣れると非常に便利なツールです。
設定項目
集計方法は「文字列」「数値」で以下に分かれます。集計はグループ化及び新しいフィールド名に従って行われます。
データ種類 | 集計方法 | 内容 |
---|---|---|
文字列(String,WString,V_String,V_WString) | 連結 | 区切りフィールドで指定した区切り記号を使用して値を連結します。 |
最初 | レコード順で最初に見つかった値 | |
最後 | レコード順で最後に見つかった値 | |
数値(Byte,Int16,Int32,Int64,FixedDecimal,Float,Double) | 和 | 値の合計値 |
平均 | 値の平均値 | |
カウント(Nullを除外) | Nullを含まないレコードをカウント | |
カウント(Nullを含む) | Nullを含むレコードをカウント | |
行パーセンテージ | 集計した値に基づいてパーセントを計算 ※1 | |
列パーセンテージ | 集計した値に基づいてパーセントを計算 ※1 | |
行合計 | 行方向に集計した合計を新しい行で追加します ※1 | |
列合計 | 列方向に集計した合計を新しい列で追加します ※1 | |
最初 | レコード順で最初に見つかった値 | |
最後 | レコード順で最後に見つかった値 |
※1:テーブルツールとの組み合わせで威力を発揮
データの種類:文字列
次のテーブルを変換してみます。
設定
設定は次の通りです。値の集計方法は複数選択出来ます。
①Groupフィールドでグループ化しない場合は結果は以下になります。
新しいヘッダ名が同一の場合は区切り文字「,」で文字列が結合されます。
集計方法を複数選択する場合は以下の接頭辞が付きます
値を集計する方法 | 接頭辞 |
---|---|
連結する | なし |
最初 | First_ |
最後 | Last_ |
②「Group」フィールドでグループ化する場合は結果は以下になります。
出力にグループ化に選択したフィールドが追加されます。
データの種類:数値
データの種類が「数値」の場合、「和」「平均」「Nullを含まないカウント」「Nullを含むカウント」「最初」「最後」の設定が主になるかと思います。それ以外の設定につきましては「テーブル」ツールと組み合わせることで力を発揮します。詳しくは「テーブル」ツールの説明ページで行っています。
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