【新機能紹介】Tableau 2022.4

【新機能紹介】Tableau 2022.4

2022年12月にTableau2022.4バージョンがリリースされました。

今回はDesktopやCloud、Prepなどの機能追加や改修が主に行われたようです。

Tableau Desktop 2022.4 リリースノート

 

詳細について紹介していきます。

バージョンアップ概要

以下、機能の一覧と対応ソフトウェアを記します。

機能概要 対応ソフトウェア
Tableau 外部アクション Desktop, Cloud
画像の役割 Desktop, Public, Cloud
シート単位のデータソース置換 Desktop
PROPER() 文字列関数 Desktop, Cloud
使用量のメトリクス Cloud
スウェーデン語とタイ語のサポート Desktop, Cloud, Prep(Builder),Prep Conductor,,Catalog,DataManagementAdd-on,AdvancedManagement,Mobile,Reader
仮想接続: コネクタの追加 Data Management Add-on
仮想接続内の複数の接続 Data Management Add-on
仮想接続エディターからのデータ更新 Data Management Add-on
認証資格情報ローテーション API Data Management Add-on
Tableau Prep の入力ステップの入れ替え Prep(Builder)
外部アセットの既定プロジェクト Catalog, Data Management Add-on
Tableau Prep の LogShark プラグイン Prep(Builder)
Tableau Prep の UI 改良 Prep(Builder)
ワークブックオプティマイザーの強化 Desktop, Public
Web 作成機能の強化 Cloud
カスタムビューの REST API Cloud
埋め込み API v3.4 Cloud
Tableau Mobile と Salesforce SDK の統合 Mobile
Tableau Exchange の新しいアクセラレーター Desktop, Cloud
Tableau Mobile のディープリンク機能強化 Mobile
Tableau Exchange の Exasol JDBC コネクタ Desktop
Salesforce Marketing Cloud コネクタ Desktop
ServiceNow JDBC コネクタ Desktop
Linux 版の TIBCO コネクタ Desktop
アクティビティログの強化 Advanced Management
Tableau Cloud での HIPAA コンプライアンス Cloud
Data blending UI upgrade Desktop, Cloud

 

 

バージョンアップ 個別解説

画像の役割

今回のバージョンで新たに追加された機能となります。

Vizに画像を組み込むと、視覚的にデータを理解しやすくなります。

利用するデータに、画像のURLを含めることで、Tableauが動的にその画像を取得し、行や列に、画像として表現することが可能になりました。

 

画像の役割」というメニューが追加されており、画像URLを含むフィールドに対し、画像のURLであることを設定すると、その画像を読み取り表現することができます。

例えば、以下のような画像のフィールド(画像URL)をクリックし、メニューから画像の役割を「URL」に設定すると、下図(右)のようにURL画像を簡単に表現することができます。

従来は、形状に画像を保存してそれを利用したり、画像を直接ダッシュボードに埋め込んだり、いろいろと手間がかかる方法での表現になっていたかと思いますが、これが今回の機能で扱いやすくなります。また、直接画像をワークブックに保存するのではなく、URLを参照させることで、ワークブックのサイズを軽くするのにも役立つようです。

 

<サンプルイメージ>

 

画像のURL化は別途必要になりますが、便利な機能ですので、ぜひ活用してみましょう。

 

シート単位のデータソース置換

今回のバージョンで新たに追加された機能となります。

従来は、データソースの置換をするとワークブック全体で置換が適用されましたが、今回の機能で、「現在のワークシートのみを置換する」ことができるようになりました。

データソースの置換の設定画面に、「現在のワークシートのみを置換する」 のチェック欄が追加されています。

いままでは、既存のシートを流用して新しいデータに切り替えることが容易ではなく、新しいデータソースで、既存のシート構成を再現するなど手間がかかることがありましたが、

今回の機能はデータソースをシート単位で簡単に切り替えられるため、とても便利な機能です。

 

使用量のメトリクス

今回のバージョンで新たに追加された機能となります。

Tableau Cloud では、ビューの閲覧数は見れましたが、今回、ワークブックのメニューに「使用量」が追加され、以下のようにお気に入りの合計数と、ビューの合計数が参照できます。

特に、ビューの合計数のほうは、ワークブック全体での合計表示回数にはなりますが、7日、30日、90日、365日といったレンジで、ビュー数の推移を簡単に見ることができます。

使用量のビューの合計数をクリックすると、以下のように、表示期間が選べる画面となり、見たい期間でビューの推移を確認することができます。

ワークブックのビュー数を追うことで、活用状況を把握することができ、今後の運用の参考にもなりますので、ぜひ活用してみましょう。

 

Tableau Prep の UI 改良

今回の機能拡張で、Tableau PrepのUIが大きく変更になりました。

以前のPrepは以下のような直線的な図となっていましたが、アイコン間をつなぐ線がより自然な感じになっています。

例えば、以下のように多数のアイコンを並べた場合でも、各アイコンのつなぎが見やすく表現されているようです。

以前のバージョンまでは、アイコン間の線が直線だったため、見づらい面があったかと思いますが、今回の改変で、フローが理解しやすくなる便利な機能です。

 

Tableau Prep の入力ステップの入れ替え

今回の機能追加では、Prepフローの入力ステップの置換が簡単にできるようになりました。

新しいデータソースを入力ステップにドラッグ&ドロップするだけで、置換が簡単に行えます。

(従来は、一度入力ステップを削除して、新しい入力ステップを接続していました)

ちょっとした機能のように見えますが、置換対象が多かったりすると、いちいち一つずつ削除して入れ替え・・・を繰り返すのは手間ですので、とても便利な機能と思います。

 

 

ワークブックオプティマイザーの強化

今回のバージョンアップで、ワークブックオプティマイザーがさらに強化されました。

ベストプラクティスがさらに追加されただけでなく、推奨事項のアクションの実行が容易にできるようになっています。

 

<事例紹介>

ワークブックの最適化作業は地道な調整が多いですので、今回の機能はとても便利です。ぜひ活用しましょう。

 

 

今回のバージョンアップでは、DesktopやCloud中心の機能追加や拡張が目立ちました。

個人的には、PrepのUIがきれいになったのがうれしい機能でした。Tableauがより扱いやすくなっていますので、ぜひ色々と触ってみましょう!

 

※Tableau 2022.4.0時点の情報です 時点の情報です。

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