
ThoughtSpotのライブボードで必須フィルタを利用してクエリの出るタイミングを制御する方法をご紹介します
AkimasaKajitaniです。今回は、ライブボードの小ネタです。
例えば、以下のような推移グラフを表示しているようなライブボードがあるとします。
これくらいのデータ量であれば特に重さは感じないかと思いますが、データ量が多かったり、多くのチャートを表示していると、最初の表示に若干時間がかかるような場合もあります。このような場合、必須フィルタを追加し、デフォルト設定で設定しない状態にしておけば、最初の初期表示をしないように制御可能です(無駄なクエリも発行されないのでお財布にも優しいです)。
必須フィルタを追加する
実際にやってみましょう。フィルタをライブボードに追加するためには、右上の3点メニューから追加可能です。まず、3点メニューで「編集」をクリックします。以下のスクショのような画面になるので、ここで「フィルターを追加」ボタンをクリックします。
追加可能なフィルター一覧が出るので、例えば今回は「販売日」を選択してみます。
初期値は入れません。これと必須フィルタのオプションにより、ライブボードを開いたときに、何も表示されなくなります。
次に必須フィルタを設定するために「フィルターオプション」を設定します。「フィルター値の選択をユーザーに要求する」にチェックを入れます。
これで、必須フィルターが適用されます。この状態で適用をクリックすると、以下のようになります。
これでライブボードを保存しましょう。
実際に使ってみる
このライブボードを実際に使ってみましょう。ライブボードを開くと以下のような画面になります。
ここで左上の販売日を設定しましょう。
これで適用すると、以下のように表示されます。
これで、初期状態は表示せず、フィルタを設定してはじめてチャートが表示される、という状態にできました。
「ビューを保存」
「ビューを保存」すると、フィルタの状態を保存することができます。実際にやってみましょう。
何かしらフィルタを設定すると、「ビューを保存」というクリックがフィルタの横に表示されるようになります。この「ビューを保存」をクリックしてみてください。
適当な名前をつけて保存してみましょう。保存しておけば、好きなフィルタ設定をすぐに呼び出すことができます。
基本、ビューを作成した人のみが保存したビューを使うことができますが、保存の際のオプションで、誰でも保存したフィルタを利用することができるように設定可能です。
ライブボードのフィルタを何も選択していない状態にしたい場合は、何も選択していないフィルタをビューとして保存しておけば、いつでもフィルタをリセットすることができます。
必須フィルターについてガイドするようなコメントをいれたい
ライブボードを使う際、必須フィルターを設定しないといけない、というのは一応メッセージとして表示されていますが、若干不親切なところもあります。また、複数のフィルターがあるような場合の注意事項など表示したい、というケースもあるかもしれません。
ここで思いつくのは、メモ機能です。
しかし、メモ機能もライブボード内部(チャートと同じ扱い)の機能なので、必須フィルターオプションを設定し、フィルターを設定していない状態だとメモは表示されません。これの対応策としては、以下の方法を取ることができます。
ライブボードの名称にHTMLタグを使ってコメントを追記する
実は、ライブボードの名称にはHTMLタグを含めることができます。
これにより、以下のように表示されます。
あまり横幅は広く取れないようなので、ある程度の文字を書く場合はBRタグで適宜改行してください。
まとめ
- ライブボードに必須フィルタを設定し、ライブボードを開いたときにクエリが飛ばないようにする方法を紹介しました
- ライブボードのタイトルにHTMLタグを設定し、コメントをつけることができることをご紹介しました
※2025/04/10時点の情報です(バージョン10.6.1.cl-8)