Alteryxツールアイコン「空間マッチツール」(Spatial Match Tool)をご紹介します
空間マッチツール (Spatial Match Tool)
[空間]カテゴリの[空間マッチ]ツールについて紹介します。概要
このツールは、2つの空間オブジェクトの空間的関係(重なっているのか、内包しているのか、接触しているのか)を判定し、条件にあったレコードを抽出します。交差の場合は、交差している部分のポリゴンを切り出すことも可能です。
出力のM出力(マッチ)、U出力(アンマッチ)はターゲットのレコードのうちマッチしたもの、マッチしていないものを出力します(ユニバース側の入力は、M出力側に出てきますが、条件に合うターゲットが複数存在する場合は複数回出力されます)。
例えば、顧客の住所リストとある店舗から半径1.5kmの円のエリアがあるとします。この店舗から1.5km以内の顧客を探したい、といった際は以下のようになります。
Universe側に顧客リストを入力した場合は、U出力側にはエリア外の顧客が出てこなくなるのでご注意ください。
設定項目
カテゴリ | 項目名 | 内容 |
---|---|---|
ターゲット(T入力) | 空間オブジェクトフィールド | ターゲット(T入力)で使用する空間オブジェクトのフィールドを指定します |
ユニバース | U入力からのレコードを使用する | 選択すると、U入力に入力したデータを使います |
ファイルまたはデータベースからレコードを使用 | 選択すると、ファイルもしくはデータベースのテーブルを直接読み込む設定になります | |
空間オブジェクトフィールド | ユニバースで使用する空間オブジェクトのフィールドを指定します | |
処理内容 | 7つの機能から選択します | 以下機能から選択します
|
交差オブジェクトを出力 | 処理内容を「ターゲットとユニバースの交差地点」を選択した時のみ設定が可能で、チェックを入れると交差オブジェクトを「Intersect Poly」という名称のフィールドに出力します。 | |
セレクトツール同等機能 | セレクトツールと同様のフィールド名変更、データ型変更、後段のツールへ出力あり・なし選択などの機能を提供します。 |
処理内容詳細
- ターゲットとユニバースの交差地点(Intersects)
- ターゲットにユニバースが含まれる地点(Contains)
- ターゲットがユニバース内にある地点(Within)
- ターゲットがユニバースの接触地点(touches)
- ターゲットとユニバースの接触または交差地点(touches or intersects)
- ターゲット境界矩形がユニバースに重なる地点(Bounding Rectangle)
- カスタムDE-9IM相関
DE-9IM相関を利用することで、カスタムで設定することが可能です。
*DE-9IM相関の詳細については、こちらのページ でご覧ください。
サンプル
- ターゲットとユニバースの交差地点(Intersects)
- ターゲットにユニバースが含まれる地点(Contains)
- ターゲットがユニバース内にある地点(Within)
- ターゲットがユニバースの接触地点(touches)
- ターゲットとユニバースの接触または交差地点(touches or intersects)
- ターゲット境界矩形がユニバースに重なる地点(Bounding Rectangle)
※Alteryx Designer 2022.3.1.395 時点の情報です