
Alteryxで使用できる関数の「演算子関数」の使い方をご紹介します
演算子関数は、関数利用時に使用される演算子(論理記号、加減乗除の演算、括弧、不等号など)です。
フォーミュラツールの演算子関数の一覧
演算子関数はフォーミュラツールやフィルタツールなど、ツールの中で使用して使用して数学的計算を実行したり、ブール演算子を使用して True/False 値を出力したりします。
演算
演算子 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
+ | 加算 | 算術計算で用いる場合は、加算を行います。文字列型に対して用いる場合は、文字列の連結を行います。 |
- | 減算 | 減算を行います。 |
* | 乗算 | 乗算を行います。 |
/ | 除算 | 除算を行います。 |
比較
演算子 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
= | 等号 | 左右が等しければTrueを返します。 |
!= | 不等号 | 左右が等しくなければTrueを返します。 |
< | より小さい | 左右を比較して、右の値が大きければTrueを返します。文字列を比較した場合は、辞書順で見た時、右の文字列の方が値が大きければTrueを返します。 |
> | より大きい | 左右を比較して、左の値が大きければTrueを返します。文字列を比較した場合は、辞書順で見た時、左の文字列の方が値が大きければTrueを返します。 |
値 IN (...) | リスト内のテスト値 | 値の中に指定したキーワードが存在すればTrueを返します。
使い方詳細はこちら。 |
値 NOT IN (...) | リスト外のテスト値 | 値の中に指定したキーワードが存在しなければTrueを返します。
使い方詳細はこちら。 |
論理演算
演算子 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
AND
&& |
論理AND | 2つのブール値を結合します。True同士もしくはFalse同士であればTrueを返します。 |
OR
|| |
論理OR | 2つのブール値のうちいずれかもしくは両方がTrueの場合、Trueを返します。 |
NOT
! |
論理NOT | ブール値を反転します。すなわち、TrueであればFalse、FalseであればTrueを返します。
使い方:NOT(A=B)または!(A=B)のように、ブール値を判定したい式を括弧で囲みます |
順序
演算子 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
( ) | 括弧 | ( ) 内の計算が優先されます。 |
コメント
演算子 | 概要 | 詳細 |
---|---|---|
/* コメント */ | ブロックコメント | 「/*」 で挟んだ部分の記述をコメントアウトします。コメントアウトされた部分は緑色で表示されます。コメントアウトされた部分は演算には影響しません。 |
//(単一行コメント) | 単一行コメント | 「//」に続く記述をコメントアウトします。 コメントアウトされた部分は緑色で表示されます。コメントアウトされた部分は演算には影響しません。 |
値 IN (...) / 値 NOT IN (...) ・・・ 値の中に指定したキーワードが 存在する事 / しない事 を確認します
値 IN (...)
値 NOT IN (...)
値で指定したフィールドや文字列に、( )内で指定したキーワードが存在する事、しない事を確認します。
Sample
下の例では、「Fiele1」列に「Sample」の値が入っているか確認しています。
値 IN (...) の場合は、「Sample」が入っている場合は -1、入っていない場合は 0 が返っています。
値 NOT IN (...) の場合は、「Sample」「AAA」、「BBB」のいずれかが入っている場合は 0、入っていない場合は -1 が返っています。
演算子の使い方とサンプル
いくつかの例を見ながら、実際のフォーミュラツールで演算子を使う場合について見ていきます。
Sample1
下の例では、等号、不等号( = , !=)の例として、フォーミュラツールで「Field1」列に True が入っていれば「〇」、Trueと空白以外が入っていれば「×」を返すIF文を作成しています。
Sample2
下の例では、四則演算(+ - * / )、括弧( () )、コメントアウトの例として、簡単な整数の計算を行っています。
また + については、文字列に対して使用すると文字列の結合を行います。
Sample3
下の例では、不等号(< > )、論理AND( AND, OR, &&, || 等 )の例として、Field1 列が 1より大きく10以下の場合は「〇」、15 または 20 の場合は「△」、それ以外の場合は「×」を返すIF文を作成しています。
また、論理値としてAND・ORと同じ動きをする 「&&」と「||」の例として、同じIF文を「&&」「||」を用いて再現しています。
サンプルワークフローダウンロード
Formula_function_operators fa-download
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