【第17回Alteryxユーザー会レポート】3年ぶりのAlteryx Doctorを中心に会場の雰囲気をお伝えします!

イベント概要

 

こんにちは!京セラみらいエンビジョンのDelilahと申します。初めてイベント記事を投稿いたしますので、どうぞよろしくお願いします。

2023年10月17日に今年4回目のAlteryxユーザー会を、弊社京セラみらいエンビジョンの本社オフィスで開催されました。

約3年ぶりとなるAlteryx Doctorのセッションも行われ、皆さんが日頃の業務で出会った課題を持ち込んで、Alteryxユーザー同士の知識と経験を活かし、Alteryxインサイトを提供したり、感想と意見を交換したり、活発なAlteryxのコミュニティの輪が築かれていましたと強く感じています。当日は、約60名のAlteyxユーザーが集まり、始まる前の現場の様子を見て、筆者もドキドキしながら参加しておりました!

イベントでは「Alteryxスペシャルゲストセッション」、「LT:東洋エンジニアリングにおけるユーザー管理」と「Alteryx Doctor」という大きく分けて三つのセッションがありました。各セッションの詳細を紹介いたします。

 

イベント当日

 

当日、会場ではピザやお菓子や各種ドリンクなど用意され、久しぶりに会うユーザ同士での会話を楽しんでいました。

 

会場全体の様子

 

全員で乾杯してイベントの始まりを祝う様子

 

Alteryxスペシャルゲストセッション

皆さんがスペシャルゲストであるAlteryxの共同創設者兼最高アドボカシー責任者のOlivia Duane AdamsLibby)様のご来場、会話できることを期待しておりました。ところが残念なことに、Libby様の来日延期になってしまいました変わりにLibbyからビデオでメッセージが届きましたメッセージの中で語られていた4つのQ&Aはこのような内容です

 

Libby様の動画が再生されている様子

 

Q1. Alteryxを開発しリリスに至った着想を教えてください。

Q1. Why did you think it was necessary to bring Alteryx to market?

A1. 質問に関連し、まずAlteryxの歴史について少し触れたいと思います。26年前のAlteryx創業時、ビジネスユーザーが求めていたのはデータへのアクセス手段でした。彼らはデータをもっと活用したかったのです。課題は、当時のテクノロジーが非常に使い辛かった点です。そして私達が目指していたのは、ビジネスユーザーがソフトウェアを使って容易にデータにアクセスし、解決したい問題に対応するインサイトを引き出せるような世界でした。正にこれこそがAlteryx創業の目的でした。データによって多くのことを行い、データから答えを引き出せるようになるのです。これこそがAlteryx創業の目的であり、課題を解決できる力をビジネスユーザーに与えるというものでした。

A1. Let me give you a little bit of history to the question. 26 years ago, when we founded Alteryx, we found a demand for business users to be able to get access to data. People wanted to be able to do more with data. The challenge was that the technology was very hard to use... We imagined a world where software would be easy for the business user to be able to get access to data and be able to drive insight for the questions that they were trying to solve. That was the genesis of Alteryx. Being able to enable and empower business user to be able to solve the questions, e.g., pricing optimization, was and continue to be the genesis of Alteryx.

 

Q2. AlteryxはCloud戦略を強化しているようですが、今後もオンプレミスソリューションは継続して提供されますか?

Q2. Alteryx seems to be focusing on the cloud, but will it continue to offer on-premises solutions?

A2. もちろんです。その答えと、Alteryxがオンプレミスのソリューションを全面的に継続する理由を説明します。私達が目指すのは、お客様とのビジョンの共有です。Alteryxのオンプレミスプラットフォームを利用しているお客様は沢山いますが、彼らも企業として、クラウド戦略について考えています。既にクラウドへデータを移行したお客様もいます。そして現在は、「クラウド上にデータがあれば、そこで分析ができるのか?」といった疑問を抱いたり、社内でこのような会話を始めている状態です。私達は、お客様の状況に合わせた対応ができるようにしたいと思っています。現状、皆様の企業がクラウドを利用していない場合、またはクラウドを利用する戦略を持たない場合でも、一向に構いません。Alteryxは、オンプレミスプラットフォームのサポートを継続します。

A2. Alteryx absolutely will continue to offer our on-premises solutions. Where we are going though, is that we have the same vison as our customers and that is, we have many customers that are using our on-premises platform, but they as an organization, are thinking about their cloud strategy. Some companies have already moved their data to the cloud. So, now they are asking questions like, what if our data is already in the cloud, can we do analytics in the cloud?” or they are starting to have this conversation internally.  So, we want to be able to meet our customers where they are. Today, if your organization is not working in the cloud or doesn’t have a strategy in the cloud, that’s fine. Alteryx will continue to support you with our on-premises platform.

 

Q3. Alteryxは多様なデータやツールをつなぐHubのようなソリューションだと考えてます。セマンティックレイヤー/Headless BIによってデータ活用のレベルが向上する中で、Alteryxはどのような製品戦略をたどりますか?

Q3. We think Alteryx as a hub solution that connects diverse data and tools. As semantic layers / Headless BI take analytics to the next level, what is Alteryx's strategy in the market?

A3. 私達の戦略はAlteryxのコミュニティと共に進み、分析の自動化機能を促進するものです。分析プロセスの全ての要素、つまり、初期のデータ準備階段から、分析プロセス、データのブレンディング、高度な分析、そしてもちろん生成AIまで含め、一貫した自動化を実現することです。そのため、お客様との会話でも全体に共通する大きな話題として、これから起こる、または既に起こりつつある自動化への対応が語られています。アナリティクスを企業全体に広める取り組みは、世界的な潮流となっています。あらゆる規模の企業が、データとの関わりをさらに深めたいと考えています。企業がデータとの関わりを深めるにつれ、議論の中心はガバナンスへ移っていきます。このため私達は、Alteryx製品やエンジニアリングチームと密接に連携しながら、ガバナンス機能の継続的な強化を進めています。

A3. Our strategy is about continuing to be able to advance with our user community. The ability to automate analytics, automate all the parts of analytic process, right from the very beginning of the data blending capability, all the way through to advanced analytics and generative AI. So, with our customers, a big part of the conversation is that across the customer base, you can see that every industry is globally initiative to be able to bring analytics to the organization. All size of companies is wanting to be able to do more with data and as companies doing more with data, the conversation around governance is becoming a main part of the discussion. So, we are now working very closely with our product and engineering teams to continuously expand the governance capability.

 

Q4. データリテラシースキルと分析スキルの両方で従業員のスキルアップの重要性を認識しましたが、Alteryxは人々の教育とスキルアップをどのように支援していますか?その成果や難しさを感じた事例はありますか?

Q4. As we just spoke about the importance of upskilling our employees with both data literacy skills as well as analytics skills, how does Alteryx help people educate and upskill? Are there any examples in which you realized the results or the difficulties involved?

A4. Alteryx Analytics Platformの利用やお客様に対するサービスは、オンプレミス、クラウド、ハイブリッド環境でも提供が可能です。これら様々な状況にある全ての企業を継続的にサポートしていくことが重要です。企業によって状況は様々です。同じ企業であっても、部門やユーザーによって学習の状況は異なります。このため私達は、これからの学習を可能にする能力と責任を非常に真剣に受け止めており、ユーザーベースの教育を継続し、彼らがより高度なスキル、つまりスキルアップと言われる能力の向上を図るための支援を継続します。Alteryxの分析プログラムでは、ユーザーが継続して学べる様々な機会を提供しています。あらゆるスキルレベルの方々ための様々なリソースが揃っています。さらに、私達がお客様と共に取り込んでいるプログラムとして、センター・オブ・エクセレンスとセンター・オブ・イネーブルメントの構築があります。データ分析における企業のリソースとして、より多くの人々の学習を支援することにあります。トレーニング中の方々の場合、新たなスキルを身に着けることは決して容易ではありません。しかし、一旦スキルセットを身に着け、課題を解決できる力がいかに有益なものかを理解すると、さらに学習に身が入り、自分にとって価値あるものとなります。さらに、それ自体が組織に影響を与えることで、会社に対しても高い付加価値をもたらすものとなります。

A4. With the Alteryx analytics platform, our ability to serve our customers either on premises or in the cloud or hybrid and our ability to continue to serve every organization on this journey is key. Everyone is on a different spot on their learning journey. So, we take our ability and responsibility to be able to enable these learnings very seriously and continue to help users to develop those more advanced skills we refer to as upskilling. With our analytics program, we are offering a number of different opportunities for our users to be able to continue to learn. There is variety of resource for all skill levels. The other program we are working with customers is building center of excellent and center of enablement. These centers are designed to be a corporate resource around data analytics to be able to help more people learn. When you are training people to learn new skills, it is always challenging. But when people see the power of development of their own skill set, that learning journey continues to get richer and more valuable for them and the company because of the impact that they are having on the organization.

 

過去、現在と未来の視点を踏まえ、Libby様がAlteryxの開発経緯、製品戦略と人材育成について語られていました。

 

LT:東洋エンジニアリングにおけるユーザー管理

このセッションでは、東洋エンジニアリングの中川様から、Alteryxを導入した後の成熟期にあた、東洋エンジニアリングさんの中で直面しているユーザー管理をめぐる課題と対応をお話しいただきました。

Alteryxユーザーを如何に増やしていくか、自主性の高い対応策のお話を聞いて多いに啓発されました。

まずはユーザー教育を中心に、東洋エンジニアリングさんの独自のラーニングパスとオリジナルの教育コンテンツを作成したり、AlteryxコミュニティのIDを使って、資格とWeekly Challenge回答でユーザーのスキルを可視化したりして、目に見えるかたちでユーザー興味を引く独自コンテンツを作って社内で公開しているというお話がありました。お話が終わった後会場からは東洋エンジニアリングさんのオリジナルの教育コンテンツで紹介された、10都市のセールスマン巡回問題を公開して欲しいと望む声もあがり盛り上がっていました

また、ユーザー増加によ、ライセンス管理の課題についてAlteryxライセンスポータルのAPI利用して未使用ライセンスの取り消しなどの自動化管理を実現している例を紹介していただきました。既存ユーザーの管理だけでなく、新規ユーザー把握と不正ユーザー検知にもAlteryxライセンスポータルのAPIを役立てているとのことです

 

Alteryx Doctor

いよいよAlteryxDoctorの時間がきました。

Alteryxみを持つ方が順次課題をあげていき、会場にいるDoctorたち(他のユーザー)が解決方法を提示していく、というかたちで進んでいきました

 

AlteryxDoctorセッションが行われている様子

 

持ち込んでもらったAlteryxの課題はデータ解析方法、具体的なツールの使い方、マクロの作り方、Alteryxの設定などと幅広い範囲に及びました。当日の内容をいくつかご紹介します。

データ解析で悩んでいる方は、「正規表現のツールを使って製品番号を表す文字列を抽出すれば最後まで出来そう!」というアドバイスを受け、その後その場でワークフローに手を加えロジックを完成。本人は喜び、会場はお祝いの言葉と拍手が鳴り響いていました。

次にAlteryxで読み込んでいる元ファイルが頻繁に置き換えられるため、処理しているファイルが正しいファイルなのかをワークフロー上で簡単に確認できる方法がないか、ということを探しているかたがいらっしゃいました。Doctorからは開発者ツールの中のテストツールが有効ではないか、と勧められ丁寧な使い方の説明もその場でしてもらいました。

「Share Point ツールを使うと、Alteryxの処理速度を落ちる」という悩みがあるのですが、との声があがるとじ悩みを持つ方がにも複数名いらっしゃいました。会場からはAlteryx進化することでこの問題を解決できることを期待しているとの声があがっていました

気づけばユーザー会の終了時間となっていたのですがAlteryxDoctorの予定時間が過ぎても皆課題解決の意欲が下が様子は見えず、まだまだ次の課題をという状況はありましたが、会場の終了時間が迫ってきたため、今回のユーザーはエンディングを迎えました。

 

イベントの感想

筆者は入社してからAlteryxに関わ3ほどになります。日々業務Alteryxを使いこなしてきて、Alteryxをデータ分析の素晴らしいソリューションと思っていま。イベントの当日は、皆様の大きなAlteryxへの愛を感じましたし、お互いに自分の知識や経験を丁寧に教えてあげる様子、熱意非常に感動しました。

データ分析ちからを注ぐお客様を強力にサポートし未来を見据え進んでいくという、Alteryx戦略に心強くなりました。筆者も自分自身Alteryxのスキルアップしつつ、データ分析の舞台で活躍していきたいと思っています。

 

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